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オープンしたてのミュージアムを初体験!〜シアトル周辺ミュージアム散歩

今年3月に開業したコンテンポラリー・アートを中心とするインタラクティブな美術館、ミュージアム・オブ・ミュージアムズ(MoM)。その気になる全貌とは? ソイソース編集スタッフが突撃取材!

※写真の展示は8月29日で終了。10月8日(金)より新展示が始まり、全館再オープンを予定(改装中も1階への入場は無料)。

ファーストヒルの新トレンド・スポット
ミュージアム・オブ・ミュージアムズ

Museum of Museums (MoM)
900 Boylston Ave., Seattle, WA 98104
開館時間:木金5pm〜10pm、土12pm〜10pm、日12pm〜6pm 定休:月〜水
料金:木金$10/土日$20、10歳以下無料
問い合わせ:☎️206-622-9250、info@museumofmuseums.com
詳細:www.museumofmuseums.com

エントランス

期待が高まる素敵なエントランスでパチリ

ツタに覆われた真っ白な建物が印象的なミュージアム。2階に通じる正面入り口前には、パステルカラーの大きな「手」の彫刻が。裏手に、ミュージアム1階へと通じているミュージアムショップがある。1階、2階、どちらのエントランスでもチケット購入・入場が可能。

ミュージアムショップ前にネオンのアート作品が輝く
お花を摘みに行くという暗喩表現が現実に
ニューヨークで活動する彫刻家グレイスリーローレンス作プロビジョナルボディー

1階:ギフトショップ&キッチン

窓から外の景色をのぞいているような気分を味わえるキャンプミリマンビデオインスタレーション

正面入り口奥にある狭い階段を下りると、右手に位置するのが「キッチン」と呼ばれるポップアップのアート・スペース。取材で訪れた際は、森の中のダイナーを思わせるブース型のアート作品が中央に展示されていた。トイレが2カ所あり、それぞれが個性的なアート空間になっていて、思わず目的を忘れて(笑)記念撮影をしたくなる。ちなみに館内はどこでも写真撮影可!

赤い陳列テーブルが置かれアーティスティックな空間が広がるギフトショップ
ロゴ入りのステッカーと缶バッジギフトショップのカウンターにて無料でもらえる

同フロア左手には、オリジナリティーあふれる「ギフトショップ」(ミュージアムショップ)が。手軽な「I ♡ MoM」のロゴ入りマグカップとトートバッグから、値段の張る(しかも少々難解な)1点物のアートまでずらりと並ぶ。

そして、フロア中央に位置するのが、座ってビデオ鑑賞ができる「ムダディー・シアター」。3人が入れるくらいの小部屋のスクリーンに映像作品が流れている。

2階:マローン・ギャラリー&ロビー

カラフルな作品が際立つマローンギャラリー

2階にあるのが、メインの特別展示スペースとなっている「マローン・ギャラリー」だ。コンパクトな空間ながら、多様な素材を使った作品の数々が整然とディスプレイされ、見る者を引き付ける。10月8日(金)から12月27日(月)までの期間は、「イン・クリスタライズド・タイム」という、デジタル・メディアと仮想現実をテーマにしたグループ・エキシビションを予定している。

窓から外を見下ろすとこんなところにも遊び心が

その隣に位置する「ロビー」は、いくつかの小さな展示スペースに分かれ、ミュージアムの中のミュージアムと呼ぶべき場所。その中の「エマージェンス・ルーム」では、地元ノースウエスト在住の6歳から16歳までの若きアーティストによる公募作品を展示。作品は年5回公募され、その都度入れ替わる。

エマージェンスルームこの中からアート界の巨匠が生まれるかも

3階:トゥルー・スペース

ロビーから階段で最上階へ向かうと、展示室全体でアートを表現する「トゥルー・スペース」に出る。作品の中に入り込んだかのような没入感が新鮮。館内でもいちばんと言えるフォトジェニックなスポットでもある。スタッフからは靴を脱いで鑑賞するようにとアドバイスがあった。

作品の幻想的な世界観が体感できるトゥルースペース

前述の「イン・クリスタライズド・タイム」展と同時期に始まる「ザ・ワード・オブ・ザ・フューチャー」展は、シアトルを拠点に活動するニュー・メディア・アーティストのジェイコブ・ピーター・フェンネルさんと、機械を使った美術作品を生み出すレイリー・ドノバンさんによるもの。展示室が、AI(人工知能)を宗教として崇拝する未来の教会を表現したSFの世界へと生まれ変わる。

エントランスから3階へと続く階段カラーガラスの窓がアクセントに