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コーヒー・ペアリング実験! 相性バッチリのスイーツはどれ?

コーヒー・ペアリング実験!
相性バッチリのスイーツはどれ?

ついついコーヒーが欲しくなる甘~いスイーツ。地元ブランドを中心に各種取りそろえ、ソイソース食レポ班が実際にコーヒーとペアリングして味を比べてみました。

試したコーヒーは地元シアトルの名ロースターによる2種類!

スモーキーなダークロースト

ブレンドコーヒー
Espresso Dolce(以下ドルチェ)

イタリア北部のスタイルにルーツを持つ、深煎りが特徴のビバーチェのコーヒー豆。深いコクがありながらもクセが少なく、オールマイティーなバランスの良さで、ローストのうま味や香りがよりはっきりと出ている。このドルチェはキャラメルのような甘いあと味がその名の由縁。

Espresso Vivace
532 Broadway Ave. E., Seattle, WA 98102
6am~10pm ☎206-860-2722
227 Yale Ave. N., Seattle, WA 98109
6am~10pm ☎206-388-5164
321 Broadway Ave. E., Seattle, WA 98102
6am~7pm
http://espressovivace.com

豆本来の味を引き出すライトロースト

シングルオリジン
Kenya Githembe AA
(以下ケニア)

シングルオリジンのコーヒーと言えばエルム。世界各地の小さな農園から取り寄せる選りすぐりの豆を自家焙煎している。このケニア産の豆は、鮮やかな酸味のフルーティーなフレーバーが特徴的。同時にハチミツのようななめらかなコクも楽しめる。

Elm Coffee Roasters
240 2nd Ave. S., #103, Seattle, WA 98104
月~金7am~6pm、土8am~6pm、日8am~2pm
230 9th Ave N., Seattle, WA 98109
月~金7am~6pm、土8am~6pm、日8am~2pm
www.elmcoffeeroasters.com

ペアリング実験参加スタッフ
Y&M:深煎りが好き。コーヒーの酸味が苦手。
H:マイルドなミディアムローストを好むコーヒー通。
N:浅煎りの香り高いコーヒーがお気に入り。辛党。

コーヒー・ペアリングのポイントをおさらい
フレーバーとケンカしないものを選ぶ!
ダークローストのコーヒーには、その濃い味わいと香ばしさに負けないヘビーなスイーツを選ぶべし。一方、ライトローストのコーヒーは、軽やかな味わい。そのため、フレッシュなフルーツを使ったスイーツと相性が良いとされる。

 

エントリー No.1
Lady Yumのマカロン:レモン

Y:ドルチェとは合わない。えぐ味が出る。ケニアと一緒に食べるとレモンティーみたいな香りが広がる。
M:ケニアのような酸味の強いコーヒーは苦手だけど、これと一緒に飲んだら、すごくおいしくてビックリ。
N:ケニアだと甘過ぎるように感じたので、ドルチェの濃い味と合わせるほうが好きかも。

エントリー No.2
Lady Yumのマカロン:ソルテッド・キャラメル

N:ドルチェは、キャラメルの甘さが増しておいしく飲める。
M:ケニアだとマカロンの強さに負ける。塩気があって、ポップコーンみたいな味。
H:ケニアと一緒に食べると、コーヒーの香り高さが隠れてしまう。えぐ味と酸味しか残らない。

エントリー No.3
Lady Yumのマカロン:ラズベリー・シャルドネ

Y:マカロンのこってり感にエッジの利いたケニアが合う。酸味が和らいでサッパリ、フローラルな組み合わせ。
M:ドルチェと合わせると、最初はマカロンの甘味が強くて、コーヒーの苦味があとに残る。
N:コーヒーと一緒だと、マカロンがよりおいしく感じる。両方合う。

エントリー No.4
Seattle Chocolateのダークチョコレート:72%ダーク・オリジン

Y:ケニアと合わせるとイヤな酸味に変化してしまう。
H:ドルチェの場合、苦味が消えてコーヒーがクリーミーになる。
M:ダーク同士で苦くなるかと思ったら、ドルチェは苦過ぎず、チョコレートは甘過ぎず、お互いを引き立てている。おいしい!

エントリー No.5
Theoのフレーバーダークチョコレート:オレンジ70%ダークチョコレート

H:ケニアは、チョコレートがくどく感じる。コーヒーが酸っぱいヨーグルトみたいな味になってしまう。ドルチェだと、マイルドだからチョコレートの甘さが生かされる。
N:どちらのコーヒーにも、チョコレートが強過ぎる。ほのかなオレンジの風味が消される。
Y:ケニアと合わせると、オレンジの酸味が強く感じられて、あまり好きじゃない。

エントリー No.6
365 Everyday Valueのスパイスクッキー:パンプキン・スパイス・チーズケーキ・サンドイッチ・クリーム

M:クッキー自体が甘過ぎてスパイシー。コーヒーと合わない。
Y:ケニアだと、クッキーのスパイス感がより強く感じられる。
N:ミルクを入れてカフェオレにしたら、スパイスと中和される。ドルチェもケニアもイケる。

エントリー No.7
Seattle Chocolateのナッツ入りミルクチョコレート:サンファン・シーソルト・ウィズ・クランチー・タフィー

Y:ケニアとケンカするかと思ったら、意外とマッチしている。チョコレート自体がミルキーだから、そのコントラストが逆に良い。
M:ドルチェのほうが合う。
H:ケニアは鼻に刺激が抜けるイメージ。クリーミーなチョコに対して、コーヒーが攻撃的に感じられてしまう。

結果発表!

?ベスト・ペアリング
ドルチェ×72%ダーク・オリジン・チョコレート
ケニア×ラズベリー・シャルドネ・マカロン

?ワースト・ペアリング
ドルチェ×レモン・マカロン
ケニア×オレンジ70%ダークチョコレート

総評 好みに左右されるので一概には言えないが、コーヒー・ペアリングのポイントはほぼ正しいと実証できた。特にフルーツ・フレーバーのマカロンなど酸味のあるスイーツと酸味の強い浅煎りコーヒーのマッチングが素晴らしい。コーヒーの酸味が苦手でこれまで深煎り一辺倒だったソイソース・スタッフ、YとMにとって驚きの発見となった。