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ラーメン+モダン居酒屋 YOROSHIKU

つまんで、飲んで、締めにラーメン

IMG_0083 日本食レストランがひしめくウォーリングフォードのメインストリートに、居酒屋スタイルの料理とラーメンを提供する「よろしく(YOROSHIKU)」がある。

オープンしたのは2012年11月。共同オーナーである小林圭輔さんと本間弘一さんを中心にした、自家製にこだわる居酒屋だ。「お酒を飲みながら、つまみを食べて、締めにラーメン、という居酒屋の流れをアメリカ人に教えたい」との思いを胸に構成されたメニューには、豊富な種類のラーメン、つけ麺の他に、他店では食べられない小皿料理が数多く並ぶ。人気の焼き鳥各種($5.50~)には全てノースウエスト産の肉を使用。ラム肉を使ったジンギスカン(Zin Gis Khan $16)や味噌で味付けされたサーモンのチャンチャン焼き(Chan Chan Yaki $21)は北海道出身のオーナーだからこそ出せる料理だ。その他に、お好み焼き(Okonomiyaki $13~)や、焼きおにぎり(Yaki Onigiri $5)、丼もの($10~)など、日本人に嬉しいメニューが並ぶ。

小林さんは2006年、電気工学を学ぶためにシアトルに留学。母親の病のため一旦帰国したがシアトルの人や空気が忘れられず、日本食レストランの開業を決意した。

「まず日本で修行し、それが続けられなかったらやめようと思っていた。」4年間の修行期間中、出身地である札幌の焼鳥屋で修業し、焼肉屋店長を務め、知り合いのラーメン店のオープンに携わるなど、料理人として一通りのことを経験した。目途が立ったころ、20年来の友人である本間さんに一緒に渡米しないかと話を持ちかけると、「いいよ。」と快諾を得た。17歳の時から料理の世界にいる本間さんは、和洋中なんでも作れる心強いパートナー。小林さんは「彼がいなかったらこの店はオープンしていないと思います。」と感謝する。

北海道の郷土料理も提供

IMG_0031 仕入れる野菜や肉類はノースウエスト産にこだわり、オーナー2人の「手作りをやめるくらいなら、日本に帰ります。」の心意気通り、提供するものの95%は自家製。人気メニューのラーメン(ランチ $9~、ディナー $11~)は、塩、醤油、味噌、スパイシー味噌、ベジタリアン向けのベジラーメン(Veggie Ramenランチ $9~、ディナー $10~)を提供している。追加のトッピングは、半熟卵($1.50)、のり、わかめ、きくらげ、コーン(各$1)など各種用意してあり、自分好みのラーメンにカスタマイズできる。つけ麺にもこだわっており、醤油つけ麺(Shoyu Tsuke Menランチ $10、ディナー $11)には、10時間程煮込んだスープと豚の背脂を混ぜ合わせ、麺に絡む味の濃さと甘みを引き出している。めんま、もやし、のり、魚粉と共に付け合せでついてくるチャーシューは柔らかく、そのままいただくと脂身はさっぱり、スープにつけると、豚肉のコクが増す。

小林さん自慢の新メニューがつくね南蛮(Tsukune Nanban $8)。甘めのタレで食べる自家製つくねには、同店オリジナルのタルタルソースがかかっている。卵、ネギの他に、小さく刻んだキュウリが入り、甘いタレと絡んでも重くなり過ぎず、口当たりがさわやか。

ディナータイムには、ラーメン、つけ麺に加えて、お酒のつまみになるバー・フードが充実している。売れ筋はワイルドサーモンのカルパッチョ(Wild Salmon Carpaccio $12)。とろりと柔らかいアラスカ産フレッシュサーモンと新鮮なイタリアンパセリのガーニッシュのシャキシャキとした歯ごたえのコントラストを楽しめ、ごま油を使ったドレッシングの香りが食欲をそそる一品だ。北海道風唐揚げのザンギ(Zangi $8)は、食べる前から香ばしい匂いが漂う。醤油とみりんをベースにしたたれに付け込まれた鶏肉はもちろん、衣にも味がしっかりついていて、酒のつまみにもってこいだ。

シェフの創作力が光るスペシャルメニュー

IMG_0041 ハッピーアワー(火曜~土曜 5pm~6:30pm)、2週間ごとに変わるスペシャルメニュー(ディナータイムのみ)も見逃せない。かつてのスペシャルメニューには、塩辛ピザやきんぴらと野菜のケサディーヤなどのユニークな料理が登場した。中には、エダマメワカモレ(Edamame Guacamole $6)のようにレギュラーメニューに昇格したものもある。アボカドのなめらかな舌触りと、口の中ではじけるエダマメの食感の組み合わせは、新感覚。レモンの代わりにユズを使い、他店では味わうことのできない、爽やかな香りの和のワカモレとなっている。

居酒屋には欠かせない豊富なドリンクメニューも魅力だ。日本酒($5~)、ビール($4.50~)、ワイン($7~)、焼酎($8~)、同店オリジナルのカクテル($7~)など、各種用意されている。アメリカではあまり馴染みのない焼酎だが、「飲んだことのない人にも、これを機会に好きになってもらえるように」との思いで、リーズナブルな価格に設定している。

日本人には特に嬉しいのが、日本から空輸で仕入れている新鮮な魚介類。届いたその日限定で提供している。これらの情報はフェイスブックで公開しているので、毎日要チェック! 10月19日から始まるレストランウィーク(seattletimes.com/seattlerestaurantweek)では、アントレにモダン焼きとスモークつけ麺を出すとのこと。

YOROSHIKU

営業時間:[ランチ]火~金 11:30am~2pm、土・日 11:30am~2:30pm[ディナー]火~木 5pm~10pm、金・土 5pm~11pm、日 5pm~9pm[ハッピーアワー]火~土 5pm~6:30pm、[ラストオーダー]ランチ閉店15分前、ディナー閉店30分前

電話、オンラインでの予約・注文可