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ノバラとキウイ

DSC07431 果物として広く親しまれているキウイですが、生けばなの花材としても多様に活用されています。実のついた生のつるから乾燥したものまで、動きのあるつるの線は人気があります。今回は新芽の葉を整理して生命力のある線を見せていきます。生の茎はためが効きやすく角度が出しやすい半面、細めの茎の場合は垂れやすいので、添え木で適度の補強をしてワイヤー留めするか、またはお互いの茎を絡めて支え合わせながら立たせて挿していきます。今回は、後者の方法で生けます。 合わせる花はノバラ。膨大な数の品種があり、特に花の色の豊富さはどの花よりも優れ、花びらの形も尖ったもの、丸いものとさまざまです。いろいろな花材とよく調和しますが、残念ながら茎のためがききません。水揚げはまあまあですが、揚がりにくいときは茎を焼いてみましょう。一度水が揚がれば花は長持ちします。 器:4つ口変形花器 (高めの2口だけ使う) 花材:キウイのつる 3本(長、中、短) ノバラ(40㎝ 1本、30㎝ 1本、20㎝ 2本) DSC07448 生け方: 1. 花器の高めの2口のうち、後ろの口に長いキウイのつるを入れて、右から左に回しておく。 2. 花器の前の口に中くらいのキウイを挿し、①のキウイと絡めて前に張り出す。 3. 同じく前の口から短めのキウイを挿し、左側45度に垂らす。 4. 同じく30㎝のノバラを前の口に挿し、口元を締める。 5. 同じく40㎝のノバラを前の口に挿し、左前に60度出す。 6. 同じく20㎝のノバラを前の口に挿し、両脇を締める。 7. 最後に全体を見てつるがよく見えるようにキウイの葉を整理し、キウイの線と重ならないようにノバラの葉も減らして、空間をつくり完成です。 [花ごよみ]