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遠距離恋愛、「自分の時間を楽しめる」かがカギ

新連載
国際結婚あれこれ

アメリカ人のマイケルと遠距離恋愛を経て国際結婚に至った日本人のよっぴー。自らの経験を通して楽しかったことや学んだこと、思いもよらないカルチャーショックなどを振り返ります。

スマホやパソコンで気軽にテレビ電話ができる昨今、遠距離恋愛のハードルは昔よりも下がったのではないでしょうか。コロナ禍の今、LINEでは画面を共有できる新機能が加わったり、流行しているゲーム「どうぶつの森」では仮想空間で交流ができたりと、直接会えなくてもつながりを感じることのできるサービスが増えたように感じます。遠距離恋愛と言えば、すれ違いから来る不安などネガティブな側面が見られがちですが、離れていてもオンライン・サービスを駆使してやりとりをする方法は多岐にわたります。

私は4年前に旅行でシアトルを訪れ、そこで知り合ったアメリカ人のマイケルと遠距離恋愛を経て結婚しました。日本とシアトルとの時差から、会話するタイミングが限られていましたが、シアトルの夜8時半と日本の昼12時半、シアトルの朝6時と日本の夜10時と、1日2回話すのが習慣でした。お互いに仕事を持っていたので、予定がある時はそれぞれ好きに過ごしていましたが、お互いの都合を理解し合えたことはありがたかったです。

テレビ電話越しに一緒に何かをしている時間がいちばん楽しく、心に残っています。週末に映画を観たり、2018年のサッカーW杯開催時には夜中の2時3時まで夜ふかししながら観戦したり。遠く離れながらも同じ空間にいるようで新鮮でした。誕生日やクリスマスは会えないのでギフトを郵送し合うのですが、船便を送るのが手間なときや、準備をうっかり忘れていて船便だと間に合わない場合は、相手国のAmazonアカウントや、ウェブ申し込みを受け付ける花屋の配達サービスなどを利用していました。

毎日電話するのが良いのか、たまにでも十分なのか、楽なペースは人によるかと思います。相手と話したいときに話せない、そんな時は、自分で自分の機嫌を取って目の前の生活を楽しむことがコツ。私は寂しくなったらとりあえず大掃除を始めたり、何作も連続で映画を観たり、漫画を大人買いしたりして、楽しみを探すようにしていました。マイケルは筋トレが好きなので、ジムで運動してストレス発散をしていたそうです。

できれば遠距離恋愛をせずに一緒にいられればベストですが、お付き合いの状況やビザの兼ね合いで同棲という選択が難しい場合もあるかと思います。忍耐が試される瞬間はありますが、今の生活を楽しみながらのんびり、マイペースに関係を大切にしていける方法を模索できると良いですね。

子どもの頃に家族とワシントン州で約3年間暮らしたことをきっかけに、社交的で優しいノースウエスト地域の人々が大好きになる。高校、大学と英語を専攻後、都内の貿易会社で6年間、事務を担当。ひとりっ子だからか、単独行動やひとり旅を好む。趣味は映画鑑賞とお酒を飲むこと。