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第28回うちの親がこんな乱暴に? 親の様子がちょっとヘン!?〜日本の親は大丈夫? アメリカからの遠隔介護

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第28回うちの親がこんな乱暴に?
親の様子がちょっとヘン!?

夏休みに向けて日本に一時帰国するシーズンになってきましたね。実家に帰省して、久しぶりに会った親の様子が「去年とはちょっと違うかも?」と感じた人もいるのではないでしょうか。高齢の親のちょっとした変化に気づくことはとても大切です。今回は離れて暮らす親の変化とその対応について紹介します。

言葉がキツイ。行動が荒々しい。
もしかしたら認知症の初期症状かも

日本では、認知症の患者数が年々増加しています。厚生労働省の調査によると、2025年には700万人を超え、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になるとされています。それに伴い、認知症チェックシートなども普及し、インターネットですぐに調べることができます。「うちの親、なんだか様子が変かも?」と感じたとき、こうしたチェックシートが役に立ちます。ただし、認知症はゆっくりと進行するため、日々接していてもなかなか気づきにくいものです。

親が家族に暴言を吐いたり、暴力的な言動をみせたりすることはありませんか?たとえば、実の娘など身近な存在に対して、言葉で攻撃したり、不快な言葉で責めてきたり、物を投げたり壊したりといった行動です。これらは、認知症の症状である可能性があります。脳の認知機能が低下することで、感情をうまくコントロールできなくなっているのです。

認知症による暴言や暴力は身近な家族に向けられやすい。早めの相談がカギ

認知症による暴言や暴力には、れっきとした原因があります。脳の機能に障害が出ると、感情のコントロールが難しくなり、不安や怒りをうまく表現できずに暴言や暴力といった行動につながるのです。認知症の種類によっても症状は異なります。たとえば、前頭側頭型認知症では、これまでは穏やかだった人が突然怒りっぽくなることがあります。また、レビー小体型認知症では幻覚が現れることがあり、恐怖や不安から乱暴な行動を取ってしまうこともあります。
そして、こうした暴言や暴力は、もっとも身近な存在である家族に向けられやすい傾向があります。介護スタッフや看護師など、他人には感情を抑えられても、家族に対してはストレートにぶつけてしまうのです。その結果、家族(特に介護を担っている人)は、暴言や暴力を受け続けることで精神的に追い詰められ、自律神経のバランスを崩してしまうこともあります。
まず大切なのは、その行動が「本人の意思」ではなく「病気の症状」であることを理解しましょう。家族を傷つけるためにやっているわけではありません。そして、無理に我慢し続ける必要はありません。物理的にも、精神的にも、いったん距離を取ってください。さらに、できるだけ早めに専門家に相談しましょう。介護のプロは、さまざまなケースに対応してきた経験があります。家族にとって最適な方法を一緒に考え、アドバイスをしてくれるはずです。介護者も人間です。自分ひとりで親からの暴言や暴力を抱え込んでしまうと、心も体も壊れてしまいます。日本には、高齢者や家族を支えるサービスがたくさんあります。遠慮せず、積極的に利用していきましょう
。時代は変わりました。もう「家族だけで介護を抱える時代」ではありません。自分だけで悩まず、専門家のチカラを借りてチームを組んで前に進んでいきましょう。私たちはあなたの応援団です。いつも全力で応援しています。
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横畠 文美
■一般社団法人Hearth(ハース)代表理事。国際介護アナリスト。ベネッセスタイルケアにて高齢者住宅の立ち上げや広告宣伝等に携わった後、41歳で退社し、夫婦で7カ月かけて世界各国の高齢者施設200カ所以上を訪問。これまでに取材した高齢者やその家族は2,000人を超える。「介護を通じて日本と世界を幸せに」をモットーに活動中。 サロンドハース salon_de_hearth