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こんな経営者が面白い(19)〜みやこのあなたのお役割に拍手

オリジナルの人間学「13導」に基づき、あなたのお役割、さまざまなお悩みへの解決法、うんちくなどなど、お役割鑑定士のみやこさんが語っていきます!

今回のテーマ〜 魂に響く音色 〜
人はもちろん、あらゆる事象に影響を与え、つながる音楽の力。経営者として顧客に寄り添い、音楽家としてファンに寄り添う。人を喜ばせることを生業(なりわい)にする強さも感じます。

 

シアトルの皆さま、こんにちは。いきなりですが、今年こそウクレレを習います! 前回に詳しく書いた通り、新型コロナのオミちゃんを経験した私は、これから自分の人生、自分のための時間を大切にすると決心。そのひとつとして何か新しく始めようというわけです。

そんな音楽ネタでのスタートとなりましたが、今回紹介したいのはこの方! 明治から続く時計やジュエリーを取り扱う家業を6代目として継承する堀田峰明さんです。

以前、息子さんを連れた堀田さんご夫妻が伊勢のホームオフィスを訪れた際(その後、お嬢さんも誕生)、うちのスタッフがこう言ったのが印象的でした。「まるで高貴なご家族のようですね」。うまいたとえだなと思いました。スーパーの店先で「じゃりン子チエ」のように育った私には縁のない品の良さを醸し出しているのです。

経営者がストレスを解消するのに、たとえば茶道であったり、音楽だったりに親しむという話はよく聞きます。「鶏が先か、卵が先か」の議論のようでもありますが、実は音楽家から経営者に転身したのが、この堀田さん。どんな音楽家なのかと申しますと「オカリナ奏者」なんです。オカリナと聞いても、昔は「となりのトトロ」くらいのイメージしか出てこない私でしたが(笑)。そこで、堀田さんのストーリーを少し紐解くことにします。

堀田峰明さんCDやライブ情報はホームページwwwmineakihottajpにて

会社を継承した先代の堀田さんのお父さまは、自由がなく窮屈な青春時代を送ったようです。それゆえに息子を大切に思う親として、堀田さんには自由にやりたいコトをさせてくれた。もちろん後継として期待はしていたことでしょう。音楽家になるきっかけのオカリナも、10歳の頃に父親から贈られたものでした。学生時代からプロ活動を始め、先代の病をきっかけに27歳で家業を継承するまでは音楽を専業にしていました。

私が感じたのは、音楽家を生業としていたからこそ、今の経営により良い影響を与えているのではないかというコト。音楽家という仕事は、古い言い方では行商に近いのかな、と。コンサート、サイン会、CDの制作と販売、一から十までを自分たちで考え、行動していく。ファンに喜んでもらえるには何が必要か、その場で観客を満足させなければ自分たちは食べていけない。人への配慮なくしては、コンサートの成功はない。音楽家は美しい舞台の裏で厳しさを経験しているのです。

現在も兼業ではありますが、音楽家としての活動を続けている堀田さん。そのオカリナからは「魂に響く音色」が聴こえる。心が震える。人間の核にまで伝わる。音楽は目に見えないものですが、同じく色も形もない人のメンタルを支えられる。心理学で言うところの「トランスパーソナル」(人は個を超えて集合的無意識を形成しているとする心理学用語)のように、まるで今世の自分が先祖にまで影響を与え、全てがつながっているのではないかと、不思議な心地もしてきます。機会があれば、この堀田さんのオカリナにぜひ耳を傾けてみてください。

そうそう、堀田さんの奥さまは、音楽家時代に知り合ったオカリナ製作者の方のお嬢さん! 家業と音楽の両立は身近な理解者あってのコトというのも最後にお伝えしておきます。

堀田さんのお役割はなんでしょう? 私の提唱する「13導」では、12番の「共鳴する人」。人の言葉に耳を傾けるコトができる、共鳴する人の音楽は、会場でも人と一体感になれる力がある。これからも経営者として、音楽家として、人に寄り添っていくことかと思います。もっと掘り下げると、人に強い影響を与える方。堀田さんの素敵なお役割に拍手!

通称みやこ。1967年生まれ。三重県出身、九鬼水軍の子孫。『13の性格』著者。オリジナルの人間学「13導」を用いて、「みんな違ってみんないい」をモットーに資質、才能を伝える。現在は名古屋にオフィスを構え、自称「御用聞き」としてお悩み解決に国内外を飛び回り、若いスポーツ選手や経営者をもチャンスへと導く。最近では、良き日本文化を海外へ広める社会貢献としての活動も行う。自身のお役割は8番の「交流」。リモートによる社員研修や個人セッションをインスタグラム(@miwa_micco)で受け付ける。