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ダウンタウン・イサクア・ワインウォーク

取材・文・写真:小村侑子

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イサクアのダウンタウンで5月2日に行われたワイン好きのための街歩きイベント、ワインウォークに参加してきた。受付に行くと地図と10枚のトークン(木製コイン)を渡される。どうやらダウンタウン全体がイベント会場になっているらしい。

地図を頼りに近くの映画館に入ると、スクリーンの前に小さなテイスティングコーナーが設置され、3種類のワインが並んでいた。トークンを渡して、テイスティングをお願いする。トークン1枚につき1オンスのワインが飲める仕組みだ。カークランドのワイナリーから来たという担当者の男性が、誇らし げにワインを注いでくれた。このワイナリーのブドウは日本から移住した一家が生産していて、今は四代目になるという。話が弾む中、あっという間に全 種類飲んでしまい、次のワインを探しに映画館を後にした。

ダウンタウン・イサクア・ワインウォーク1-min

メインストリート沿いの店舗が、この日はテイスティングスペースに様変わり。次はどんな場所かな、とまるで宝探しのような感覚で歩くのが楽しい。画 廊や図書館、ギフトショップなど、ワインとは関係のなさそうな建物ばかりだ。陽気なバンドライブの音楽が楽しめる会場もあれば、ゆったりとしたソファの横に、ワインについての本や雑誌がずらりと並べられた会場も。理容室では、シャンプー台の横にチーズやクラッカーが供されていた。またある会場では、テーブルの上に紙とハサミ、色とりどりの液体が入った瓶が並んでいる。なんとワックスアート体験ができるそうで、たくさんの参加者が作品作りに没頭していた。ほろ酔い気分で作るアート作品はどれも決して傑作とは言い難かったが、他人の視線は気にせず、誰もが最高の時間を楽しんでいるようだった。

ダウンタウン・イサクア・ワインウォーク2 本イベントは今年で5年目を数える。毎年2月から6月の第1金曜日に開催されており、その規模は年々大きくなっているという。ワイン生産量全米2位を誇る ワシントン州には数多くのワイナリーがあり、高品質でおいしいワインを生み出している。気軽にワシントンワインの飲み比べができる機会、ぜひ足を運んでみては。

編集・ライター。ワシントン大学のビジネスクラスを履修中、インターンで入ったソイソース編集部にそのまま入社。2017年編集長を務める。現在は日本で小鳥ライターとして活動中。ライフワークは「人の話を聞く」こと。コトリ2羽とニンゲンのさんにん暮らし。 Twitter/Instagram @torikomura