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ステューウィがシアトルにやって来た!

大先輩のスー・バードのことを「コートの内外で相談できる頼もしい存在」というブリアナ・スチュワート
大先輩のスーバードのことをコートの内外で相談できる頼もしい存在というブリアナスチュワート

今季、女子プロバスケットボールチームのシアトル・ストームに強力な新人選手が加入しました。NCAAトーナメントで4連覇を果たした強豪、コネティカット大学出身のブリアナ・スチュワートです。ステューウィの愛称で知られる彼女は、モライア・ジェファーソン、モーガン・タックと共に1年生の時から主力選手として活躍し、在学中一度も優勝を逃さず、全勝での優勝が2回。4年間の156試合で負けたのは5回のみの常勝トリオは、ドラフト最上位から同じ大学の選手が3人連続指名を受けるというWNBA史上初快挙も遂げました。

その中でも193cmの長身ながら、スピードがあり、あらゆるポジションから攻めて守れるステューウィは、NCAAトーナメント史上初めて4年連続で最優秀選手に選ばれた逸材で、今年のWNBAドラフトの目玉選手でした。幸か不幸か、昨季10勝24敗に終わったストームはリーグのワースト4チームによる抽選で大当たりし、全体1位指名権を獲得。女子の大学バスケ史上最強とも言われる選手を指名することができました。ジェニー・ブーセック監督は「型破りな選手だけに、彼女の動きに合わせて他の選手がシフトしなければならない。それが自然にできるようになるまで時間はかかるが、嬉しい悩み」と喜びを隠せません。

シアトルに来たのは生まれて初めてと言うステューウィは、入団記者会見で「レジェンドのスーと一緒にプレーできるのが楽しみ」と目を輝かせました。プロ入り14年目のベテランで、ストームの顔的存在であるスー・バードとは、かなり共通点があります。2人ともニューヨーク州生まれで、コネティカット大学時代に全米優勝達成。2人とも全体1位指名を受けストームへ入団し、今夏リオデジャネイロ五輪で金メダルを目指すアメリカ代表でもチームメイトです。

ステューウィと一緒にプレーできるのを心待ちにしていた選手は多く、今季ストームと再契約した渡嘉敷来夢選手も「そのことを一番楽しみにしてきた」のだそう。自身も五輪出場が決まっており、「アメリカ代表選手とプレーできるのはいい刺激になる」と心を躍らせています。クリスタル・ラングホーンは、「オフェンスに注目しがちだけど、彼女はディフェンスがすごい」と称え、複数の選手が相手の動きを封じる彼女の腕の長さに驚きの声を上げています。4年間で5敗しかしていないステューウィですが、ストームでは初年度だけでも5回以上「試合に負ける」という不慣れな体験を強いられるはずです。しかし、「自分にできることは、勝つために精一杯準備することだけ」。そう言い切るステューウィはストーム期待の星です。

[スポーツウォッチング]