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年末年始にかけて家族みんなで観たいネット配信作

画面の前に全員集合!
年末年始にかけて家族みんなで観たいネット配信作

休みの多くなるホリデー・シーズンは、これまで気になっていたドラマのイッキ見のチャンス! 一度観始めたらクセになるスタッフおすすめストリーミング人気作がこちら。ぜひチェックしてみましょう。

海外版世にも奇妙な物語!?
ブラック・ミラー Black Mirror

Netflix・iTunes 英語

テクノロジーが発展した近未来を舞台とするSFドラマシリーズ「ブラック・ミラー」。1話完結で40分から90分ほどの長さのため、隙間時間にも見やすいオムニバス作品だ。急速に進化する技術の中で生きる人間の業と葛藤が描かれ、現実に起こりそうなエピソードばかりでドキドキする。

特におすすめなのはシーズン3の第1話「ランク社会」。全てが数値により格付けされる世界に生きる人々の顔には、名前とランクが表示されて見えるようになっている。気の利いた会話やSNSの投稿で他人からの評価を上げようと皆必死だ。主人公の女性はある日、アパートの契約が切れる前に新しい物件を探すことになるが、希望する物件に引っ越すためには少なくとも評価4.5以上が必要。評価4.8の旧友の結婚式でスピーチを頼まれた彼女は、これはチャンスとばかりに張り切るという展開だ。

また、シーズン4の第1話「宇宙船カリスター号」も面白い。現実世界ではうだつの上がらないデイリーだったが、彼のプログラミングで作られた宇宙船のバーチャルな世界では、デイリーが最高権力者。彼の仕返しでバーチャルの世界に閉じ込められ、理不尽な扱いを受ける部下たちが、現実世界に戻ろうと脱出を試みる。

ほかにも素晴らしいエピソードが勢ぞろい。テクノロジーと共に生きる身として、観終えたあとはテクノロジーとの向き合い方を考えさせられるかもしれない。


心とお腹に満足感いっぱい
深夜食堂 Midnight Diner: Tokyo Stories

Netflix 日本語英語

アメリカ生活にも慣れたとはいえ、ふと日本のテレビシリーズが恋しくなるときも。そんなあなたがガッツリはまりそうなのは、ずばり「深夜食堂」。

繁華街の路地裏にひっそりと佇む「めしや」は、営業時間が深夜0時から朝方の7時まで。人々はここを「深夜食堂」と呼んでいる。甘い卵焼きが好きなゲイバーのママ、お茶漬けシスターズと呼ばれる独身OL3人組など個性豊かなキャラクターが登場し、彼らなりに抱える複雑な気持ちが彼らの思い入れ深い食べ物と一緒に紹介される。シアトルという異国の地へひとりやってきた身に染みるような、人間味あふれるエピソードがこの作品の魅力だ。

しかし、ひとつだけ視聴するに当たって注意して欲しいことがある。このとびきりの「飯テロ」ドラマをお腹がすいているときに観るのは危険だ。主人公のマスターは、材料さえあれば、お客さんの食べたいものを何でも作れてしまう。そんな彼の作る料理の数々は、登場人物のストーリーと相まってとにかくおいしそう。いや絶対にうまい。作中には作り方とアドバイスも入っており、作らないわけにはいかない。

おいしいものを食べると人間は元気になる。落ち込んだ日も、楽しい日も。コロナ禍でいろんな毎日があるが、この作品で観られる懐かしい味とストーリーは心も胃袋も満たしてくれるはず。


コロナ禍の今こそ観る価値がある
日本沈没2020
Japan Sinks 2020

Netflix 日本語英語

いろいろな意味で衝撃の連発。全10話あるが、観始めたら止まらない。原作は今から約50年前、小松左京によって書かれ、実写化されるなど日本人に親しまれてきたSF小説『日本沈没』だ。学者や政財界に焦点を当てた原作と違い、アニメ作品であるこの「日本沈没2020」は普通の家族の視点から描かれている。ストーリーがかなり異なるため、賛否両論が聞かれる。

物語は突然始まる。2020年の日本を未曽有の大地震が襲う。大混乱の東京で、フィリピン出身の母を持つ女子中学生の主人公は家族と合流。そして避難先で出会う人々との間でストーリーは進んでいく。外国語を話すと嫌な顔をするナショナリストたちや、急に始まるラップバトルなど、ツッコミどころは多い。しかし、この作品はぜひたくさんの人に観て欲しい。

日々生活をしている中で、どれほどの人が天災に対して準備できているだろうか。日本にいた時はコミュニティーで防災訓練があったり防災バッグの準備をしたりしていても、もし今、シアトルで災害があったとしたら、何をしたらいいのかさっぱりわからないという人は少なくないのではないか。この作品をきっかけに、「もしも」に備えることを考える時間を持ちたい。また、家族に連絡しようと思い立つ人もいるだろう。何かあってからでは遅い。大切な人に「会いたい」と今すぐ伝えたい、そんな気持ちにさせてくれる秀作だ。


開始1週間で再生回数1位に
アバター 伝説の少年アン
Avatar: The Last Airbender

Netflix・CBS・Amazon・iTunes・Vudu・YouTube・Google Play 英語

今年5月にNetflixに登場した際には1週間で米国内の週間再生回数1位を記録したほど大人気のシリーズ「アバター 伝説の少年アン」。2005年から2008年にかけて「スポンジ・ボブ」などで有名な子ども向けケーブルチャンネルのニコロデオンでオンエアされ、そのストーリーの面白さやキャラクターの複雑さで幅広い世代に支持される作品となった。実際に観てみると確かに納得の面白さで、日本人にもおすすめだ。

太古の時代、水、土、火、気の4つの王国があり、各王国にはそれぞれの技を操るベンダー(使い手)が存在し、4つ全てを使いこなせる唯一の者が「アバター」と呼ばれていた。主人公の少年アンは、アバターながらもまだ気の技しか操れない12歳。とある事故により100年氷漬けにされている間、火の王国が他国を攻撃し始め、世界の秩序は崩れてしまった。物語は水の民である兄妹、サカとカタラが氷漬けになっていたアンを発見するところから幕を開ける。

アンとその仲間たちが互いに成長し合う姿に目を離せなかった。話はどんどん展開し、ひとつのエピソードが終わるごとに物語に厚みが出て、面白さはうなぎ上り。ストーリーはもちろん、戦いのシーンがかっこいい! スピードと迫力たっぷりで、見ているこちらまで手に汗握るほど。子どもでも大人でも楽しめる作品になっている。


全てのスポーツ選手に隠されたドラマがある!
ハイキュー!!
Haikyu!!

Netflix・Hulu・Crunchyroll 日本語英語

野球やバスケットボールと違い、バレーボールのアニメ作品は貴重だ。現在の人気ナンバーワンのバレーボールアニメと言えば、この「ハイキュー!!」である。

背の低い男の子がある日、テレビで春高バレー大会の「小さな巨人」という言葉を耳にするところから始まる。バレーボールに魅せられた主人公の日向翔陽は中学校でバレー部を立ち上げ、人数ぎりぎりの寄せ集めメンバーと共に中学最初で最後の試合に挑んだ。しかし、「コート上の王様」の異名を持つ天才選手、影山飛雄に惨敗してしまう。影山へのリベンジを誓い、日向は高校バレーに打ち込み、いろいろな仲間と出会い成長していくという物語。

ごく普通のスポ根アニメに思えるかもしれないが、実際は少し違う。もちろん、主人公が高校全国優勝を目指すという点では王道と言えるものの、チームのほかのメンバー、マネジャー、ライバルチームにまでスポットライトが当たるのはこの作品ならでは。主人公だけではなく、バレーボールに青春を費やすひとりひとりに物語があるのだ。

また、コメディー要素と迫力ある試合場面とでしっかりと緩急があり、飽きさせない。特にライバルチームの及川 徹が放つサーブの描写は圧巻だ。バレーボールに興味がある人はもちろん、あまり詳しくない人でも、家族みんなで一緒に楽しめる。ぜひ視聴してみてはいかがだろうか。