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実践編:サイトの内容を正しく伝える~キーワードとランキングについて~

ウェブサイトのアクセス数を上げるテクニックとして欠かせないのが、SEO(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)。本誌ウェブサイト「SoySource.net」 が受けている UJ シンクタンクによるSEOコンサルティングの一部を、誌上公開!事業者やサイト運営者が知っておきたいSEOの基本をカバーします。

実践編:サイトの内容を正しく伝える

キーワードを絞って効率的にランキングアップ

ソイソース編集部(以下ソ):前回は、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソール(以下サーチコンソール)を使って、ウェブサイトへのアクセス状況を把握するプロセスを学びました。第3回は実践編前半として、具体的な施策を考えていきます。

UJ シンクタンクの関さん(以下UJ):サーチコンソールを使って、どんな検索キーワードからSoysource.netへのオーガニック・サーチにつながっているかがわかりました。次に「Ubersuggest(ウーバーサジェスト)」というオンライン・ツールを使って、検索キーワードについてさらに詳しく調べていきます。これは有料ツールですが、無料登録のみでも一部のサービスを利用できます。Soysource.netがどのキーワードで、検索結果ランキングの何位にリストされているかを見ていきましょう。各キーワードの検索ボリュームや、検索結果で上位表示させる難易度などを数値で示してくれるので、検索ボリュームが高く上位表示させる難易度が低いキーワードを絞り込むことができます。

たとえば、Soysource.netが「シアトル」という検索キーワードで上位表示を目指しているとして、ウーバーサジェストのキーワード・アイデア機能に「シアトル」と入力すれば、下のイメージのように「シアトル」とセットで検索されるキーワードのうち「シアトルブログ」「シアトル天気」などが、検索ボリュームが高いわりに難易度が低いキーワードとして示唆されます。

ソ:ここで示唆されたキーワードを意識してSEO対策をすれば、効率的に検索エンジンのランキングアップを狙えるということですね。

UJ:その通りです。ウーバーサジェストに無料登録して、ぜひ試してみてください。UJ シンクタンクでは同ツールの有料サービスを使って、クライアントのサイト内の各ページについて、どのキーワードで何位のランキングに上がっているかを、検索ボリュームと難易度と共にレポートします。そのレポートを見れば、どのキーワードに注力してSEOを施すべきかが一目瞭然です。

キーワードを検索エンジンへ伝えるために

ソ:キーワードのターゲットを絞ったところで、具体的にはどのような作業が必要でしょうか?

UJ:Googleの検索エンジンは、タイトル、メタディスクリプション、ヘッダー1から3(H1〜H3)、そして本文の順番でウェブサイト内のコンテンツをスクロールしていきます。その順番を意識してコンテンツを作っていく必要があります。

特にタイトルはとても重要ですので、タイトルに意識するキーワードを含めるようにしてください。メタディスクリプションは、検索エンジンでタイトルの下に表示される説明文として利用されます。ウェブページの本文を140字ほどで的確に表現し、検索をしたユーザーがクリックしたくなるようにしましょう。キーワードも含めるとさらに効果が得られます。箇条書きや、キーワードの羅列は不適切です。ヘッダーは本文中に入れる見出しのようなものですが、1から3までの階層を意識してコンテンツを作っていくと、キーワードも効率良くスクロールに拾われていきます。WordPressで作っているウェブサイトであれば、「All in One SEO Pack」や「Yoast SEO」などのウィジェットを利用すれば、メタディスクリプションやヘッダーを簡単に設定できます。

キーワードを意識することは大事ですが、本文とかけ離れたキーワードをタイトルやメダディスクリプションに入れるのは逆効果です。あくまで、サイトの内容を正確に伝えることを心がけてください。

次回は実践編後半として、テクニカル指標と呼ばれるページの読み込み速度、内部リンク、サイトマップ、適切なURLの設定などについて話をしていきます。

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取材協力:UJ シンクタンク 関 良太郎さん


UJ シンクタンク 関 良太郎さん
UJ シンクタンク(https://ujthinktank.com)のデジタル・マーケティング・コンサルタント。日本の大手システムインテグレーション企業で営業を務めた後、MBA取得のために2008年に渡米。食品メーカーや飲食店のマーケティングなどの勤務を経て、ロサンゼルス地域で日系ビジネス向けに印刷サービスを行うGoshiki LLCと共に2020年、UJ シンクタンクの立ち上げに参加。ウェブサイト構築・運営ほか、SEOコンサルティング、オンライン・ビジネス支援、オンライン広告、SNS運営サポートなど幅広いサービスを提供。レストラン向けPOSレジシステム「Clover」の販売代理店でもあり、米国のレストラン向けに様々なソリューション提供を行っている。

ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から2022年まで北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長を務めた。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。