オリジナルの人間学「13導」に基づき、あなたのお役割、さまざまなお悩みへの解決法、うんちくなどなど、お役割鑑定士のみやこさんが語っていきます!
人は若くして苦労しろとはよく言ったものだとつくづく思います。そうした生き方をした人は大成を成す、と感じざるを得ません。
シアトルの皆さん、こんにちは。日本は連日の猛暑で、自分が鉄板の上の目玉焼きになる気分なんですけれど……。それでも人間は叡智で乗り切っていくんでしょう。温暖化対策で人生初のヨガを始めました♪(言い訳のない人生を目指しています)
さて今回は、本コラムに6月登場のスパルタ校卒業生、遠藤 宏さんから の バ ト ン。その先輩に当たる、愛知県が発祥の株式会社ビーズ代表取締役、小出歩明さんの生き様に迫ります。
全寮制のスパルタ校として名高い日生学園には2,000人もの生徒がいて、ある意味、反エリートの高校生が全国から続々と集まっていました。そこでリーダーを務めたのが、小出さん。どれほどの重荷であったか、お察しします……。
学園のカリスマだった小出さんは、意外なことに、相撲界を志していたそう。元関脇の麒麟児に憧れ、相撲街道まっしぐらで青春を突っ走っていたところ、身長が足りずにあきらめることに。方向転換のタイミングで学園入学が候補に挙がり、意に沿わず入学すると先輩に目をかけられてしまい、ついには反エリートの生徒をまとめる学寮長に。またまたお察しします……。
あの学園で学寮長! 実際に在籍していた私は、聞いただけで震えが止まりません(笑)。小出さんはどう取り仕切っていたのかというと、「The チーム力」。適材適所に信頼の置ける友を配置し、シナジー効果を起こしました。企業であれば右腕左腕右足左足となる役員たちとチームを作り、持ちつ持たれつの中、全校生徒を束ねていたとでも言いましょうか。若くして大勢を率いるリーダーとなり、人間関係をガッツリ学んだことが、後の成功につながったのではないか? そう思わずにいられません。
人一倍の努力が必要だからこそ、人の器が大きくなるというもの。ここからは、そんな小出さんのヒストリーにスポットを当てていきましょう。もともと父親が理髪店を経営していた歴史を塗り替え、美容業界に進出。女性美容師のキャリアにブランクを作らないために、美容業界では初の託児所を設置したのが、まず画期的でした。そして、美容師の独立により顧客が行き場を失うことのないよう、また、どの世代も安心して美容室に行けるよう、世代別に店舗を設けます。こうして「顧客の安定」、「三方良し」を大切に、ビジネスを拡張。オーナーとして店舗を持たせていくことで、美容師たちのキャリアアップの道を開く、ある意味大盤振る舞いな経営も功を奏し、九州にまで店舗を展開するまでに。業界にその名をとどろかせました。
今は新しい活動にも取り組んでいます。たとえば、目に入っても害のないまつ毛パーマ液など、人に優しい製品を開発し、美しくなりたい人をより輝かせるために尽力。アイデアが次から次へと飛び出す小出さんは、私の提唱する人間学「13導」で4番の「クリエイター」でした。やっぱり、カリスマ性だけでなく、アイデアも備わってのベスト&ナイス!
「これから先のプランは?」と質問すると、美容業界に不足していること、たとえば「はさみを研ぐ人」といった必要なのに減ってしまい困っている分野を援護していきたいと、笑顔で即答。そんな小出さんのお役割に心から拍手。