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枠のない世界

oyakuwari-min こんにちは。みやざきみわです。
先日、伊勢志摩サミットが開かれました。各国首脳が神宮を参拝されましたが、私の一生で二度と見ることは出来ない光景でしょう。2万人以上の警察官が出動したそうで、市民の数より多いのではないか思うくらい。三重県警以外のパトカーや警官まで動員して、「警察官の博覧会」と誰かが冗談を飛ばすほどでした。
警察官はフレンドリーに声をかけてくださるのに、私は挨拶はなんとか返すものの、どきどきして目も合わすことができませんでした。しかし、したたかなおばちゃんたちは、「イケメンのポリスベスト1は〇〇県警だ!」と品定め。それだけ平和ってことですよね。

そんなことを感じた私ですが、今回、魂が震えてとまらないことがありました。オバマ大統領の広島訪問です。
戦争も被爆も経験していない私ですが、涙しました。オバマ大統領の今回の行動とスピーチは素晴らしく、多くの人の生き方に影響を与えたと思っています。その訪問の前に被爆者の女性が「もうね、70年も経ってるしね、もう謝れとかそういう事じゃなくてね……」と言った、その言葉の深さに私の心の震えの予兆があったわけです。

人にはそれぞれの考え方はありますが、神宮は日本人のふるさとであり観光地ではないという方のコメントをネットで目にして、悲しい気持ちになりました。そもそも神様は他の宗教に対して垣根は作っておらず、仏教であろうとキリスト教であろうと受け入れています。日本に宗教戦争がないのは全てを受け入れているからで、仏壇も神棚も一緒に並んでいて普通です。
そこで思い出したよくあるご相談が「人の集客」です。「イベントやサークルなど動員をいかに増やすか?」との問いに、「人との境界線を作らないこと」とお伝えします。
垣根のない家なら人は入りやすくなりますよね。人をお招きするのにインターフォンを鳴らしてしてもらってそれからドアを開けて入ってもらうよりは、チャイナタウンの宇和島屋さんで待ち合わせする方が、断然人は来やすいですよね。

できるだけ多くの人が来れるようにするには、特定の人以外も入れる空間であることです。あるフランチャイズの販売社長のイベントの動員率は凄いのですが、自分の管轄ではない、利害関係のない人にも場の提供をしているのです。そのため、あらゆる人がそこに集まり、人が人を呼んでさらに増えるという図式です。
特定の場所でも一般に開かれた場所だと考えたら自然と人は集まるようになります。

先に触れた神宮は観光地ではないという考えも、神宮の森は誰のものでもないので、そこにあらゆる国の方が森を感じに訪れて歓迎される。すると私たちもまた他国に受け入れてもらえるのではないでしょうか。そうやって世界は共鳴していくと思うのです。世界に垣根のない時代がすぐに来るとは思えませんが、少なからずそんな思いを持っている人たちでこの世を変えていけたらいいですね。
伊勢のおばちゃんは、この地で世界の皆さんをお待ちしています。

[お役割]

通称みやこ。1967年生まれ。三重県出身、九鬼水軍の子孫。『13の性格』著者。オリジナルの人間学「13導」を用いて、「みんな違ってみんないい」をモットーに資質、才能を伝える。現在は名古屋にオフィスを構え、自称「御用聞き」としてお悩み解決に国内外を飛び回り、若いスポーツ選手や経営者をもチャンスへと導く。最近では、良き日本文化を海外へ広める社会貢献としての活動も行う。自身のお役割は8番の「交流」。リモートによる社員研修や個人セッションをインスタグラム(@miwa_micco)で受け付ける。