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バンクーバーで行きつけのレストラン その1

食べ歩きは退職後の大きな楽しみ。私はいわゆるフーディー(食通)というわけではないが、うまいものは大好き。外食が続くと塩分の取り過ぎなど健康への心配と共に「ぜいたくかな」とやや罪悪感にかられるが、そのたびに40年以上も働いたご褒美、と自己弁護してしまう。好きなレストランはオーナー自身がシェフかマネジャーという、経営がしっかりしているところ。オーナー個人の思い入れが感じられるし、その分経費が削減されるためか、隅々まで注意が行き届いていることが多い。

写真1

レストランは町中にあふれるが、特にダウンタウンの西端にあるDenman St.界隈はウエストエンド(写真1)と呼ばれ、エスニック・レストランがひしめき合う。カジュアルな雰囲気のこの辺りは競争が激しいのか、安くてうまいレストランがいっぱい。特に日本食、韓国料理 はほとんど一軒置きに並んでいる。日本食でのおすすめは店中に質の高さが感じられる「金魚」(写真2)。

写真2

シアトルにも姉妹店の「すいか」がある。昼食時は行列ができ、入ると「いらっしゃいませ」の元気な呼び声が、カウンター越しに届く。売り物のひとつ、1日10食限定のデラッ クス弁当はC$20。12種類の小皿をひとつひとつ味わいたい。混むので予約をし、ついでにデラックス弁当も確保しておくと良い。

写真3

韓国料理なら家庭的な「MDG(Ma Dang Goul)」。石焼ビビンバ、シーフード・パジャン、蒸し餃子がどこよりもおいしい。ちょっと気取るならRobson St.にある「Sura」(写真 3)も。2人以上で行けば8種類の韓国総菜 とキムチ数点が付いたランチ・スペシャルがC$15と超お得。食べきれないくらいの量となるので、4人で行くと きはこれを3人分と何か別のもう一品を注文するように している。

写真4

家の近所では、Seymour St.とNelson St.の角にワッフル専門店「Nero」(写真4)がオープン。ずっと気になっていたので、シアトルから訪ねて来た友人と連れ立ってブランチに出かけた。ワッフルだけにウエーターもベルギー系なのか、ややおすましやさん。ブランチだったので、スモークサーモンにヨーグルトやキュウリ、赤玉ネギが添えられたワッフルと、ブリーチーズと生ハムにレタ スや松の実、グースベリーが添えられたワッフル、そしてデザート用に日替わりスペシャルのチョコレートムースのせワッフルを頼んだ。このようなワッフルは初体験だったが、いずれも見た目良く丁寧に調理されていて口に快い。すましたウエーターに「ベルギー人はこんなワッフルをよく食べるの?」と尋ねたら、「いや、ワッフルなんて2度しか食べたことがない」とうそぶく。広いパティオがあり、シンプルで清潔なインテリアもしゃれている。(次回につづく…)

[カナダで再出発]

滋賀県生まれの団塊世代。京都産業大学卒業後日本を脱出。ヨーロッパで半年間過ごした後シアトルに。在シアトル日本国総領事館に現地職員として39年間勤務。政治経済や広報文化などの分野で活躍。ワシントン大学で英語文学士号、シアトル大学でESL教師の資格を取得。2013年10月定年退職。趣味はピックルボールと社交ダンス。