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膝下のむくみを解消〜美ボディーをつくるトレーニング

シアトル地域レドモンドを拠点に活躍するプライベート・トレーナーの島田耕太さんが、自宅でできるトレーニング法を解説します。

🏋️膝下のむくみを解消🏃

膝下のむくみが気になる方は少なくないと思います。座り作業、立ち作業、ハイヒールや革靴を履く機会が日常的にあると血行が悪くなり、ふくらはぎや足首周りがむくみがち。また、足の疲労がたまっている方もいることでしょう。今回は、膝下のむくみを改善する方法を紹介します。

なぜ、膝下がむくみやすいのでしょうか。主な原因として、動きに偏りが出ると、足と足首周りの筋肉が硬くなり、血行やリンパの流れが滞ることが挙げられます。血行が悪いと栄養、脂肪分解ホルモンが足首周りの皮膚や筋肉まで行き届かず、むくみ、肌荒れ、足の疲労や痛みにつながります。偏平足、足底腱膜炎なども、こういった理由から起こります。糖質過多の食事が続くと、さらにむくみが目立つ結果に。

対応策としては、マッサージ、鍼、靴のインソールによるアーチのサポートが考えられます。ただ、一時的な回復や痛みの軽減はあっても、根本的な部分を改善しないことにはぶり返す恐れも。むくみ予防に関しても、ダイエットにおける3大要素、食事の改善、水分補給、そしてエクササイズが欠かせません。

まず食事ですが、糖質や食品添加物が多く含まれる食品は、血液循環に悪影響を及ぼしやすいもの。極力、自然食材を取り入れるようにしましょう。水分補給は、血液の流れを促進させます。水分が不足すればその分、栄養や脂肪を分解するのに必要な酵素を運搬しづらくなります。ネット記事など、水分の取り過ぎは良くないとの説も見られますが、一般人であれば飲み過ぎることはないと考えます。1日2、3リットルは飲んでおきましょう。

エクササイズには、筋肉を強化するだけでなく、部位を動かして血行を良くする目的もあります。日本では筋トレが流行するにつれ、筋肉を付ける以外のエクササイズが軽視されているようにも見えます。特に足のエクササイズは誰が気付いてくれるわけでもないのですが、人間が生活するには非常に大切な部位。右のエクササイズで足首周りを鍛え、血液の循環を良くしてむくみを取り、足を健康に保ちましょう。道具なしで、自宅でも旅先でもできるエクササイズです。週1、2回くらいを目安に実践してみてください。

今月のトレーニング

STEP 1
膝曲げカーフレイズ 15回を1セット

膝を曲げて行うカーフレイズは主にヒラメ筋やアキレス腱を刺激し、ふくらはぎから足首にかけて太く見えるのを防ぐ効果も。まずは壁に両手をついて立った姿勢から膝を曲げます。この際に腰が膝の上にあるように保ちましょう。そして、つま先立ちの状態で上体を上げ下げします。かかとを下げた時、写真のようにかかとが床につかなくても問題ありません。

STEP 2
つま先上げ 25回を1セット

すねの横の前脛骨筋という筋肉のエクササイズです。お尻を壁につけ、膝を伸ばしたままの姿勢でつま先をできるだけ高く上げます。やっているうちに膝が曲がる傾向があるので、真っすぐ保つよう心がけるのがポイント。回数が多く感じるかもしれませんが、1回ずつしっかりとつま先を上げていきましょう。

STEP 3
つま先グーパー 左右15回を1セット

長椅子、ソファー、ベッドなどに寝そべって足を伸ばし、足の指でグーパーを繰り返します。つま先の筋肉は足の裏からふくらはぎ付近にかけて延びているのですが、足の指をグーパーすることで、これらの筋肉全体を刺激できます。足がつりやすい方は力を入れ過ぎず、軽めに。慣れてきたら、グーで握りこぶしを作るくらい閉じるのが理想です。そして、パーでできる限り開くようにしましょう。片足ずつ行います。

※健康上の不安がある場合は、必ず医師に相談のうえ行うようにしてください。

写真クレジット:Kota Shimada

※同記事は、インディアナ州立大学でエクササイズ・サイエンス修士を取得し、フィットネスおよび栄養コーチングの指導を行う島田耕太さんが、資料や経験を元に執筆したものです。

Mastering Body Institute

9123 151st Ave. NE., Redmond, WA 98052
☎571-235-8580、 lifecultivation@gmail.com
www.masteringbodyinstitute.com

 

シアトル地域レドモンドを拠点とするプライベート・トレーナー。インディアナ州立大学でエクササイズ・サイエンス修士を取得し、1998年より個人、グループ、企業に向けてフィットネスおよび栄養コーチングの指導を行う。