シアトル地域レドモンドを拠点に活躍するプライベート・トレーナーの島田耕太さんが、自宅でできるトレーニング法を解説します。
関節のセルフケア💪
健康な体づくりのために、食事、運動、睡眠、ストレスマネジメントなど、さまざまなことを意識している人も多いと思います。しかし、家事や仕事、育児に追われなかなか手が回らないこともあるのではないでしょうか。私自身も仕事柄、筋トレの時間は取れても体のメンテナンス、特にストレッチや有酸素運動、マッサージなどまではなかなか時間がかけられません。筋肉の疲れや関節詰まり、乳酸の蓄積などを感じてもセラピストに頼る時間がないため、何とか自分でケアしていきたいものです。今回は、私が普段取り入れている体の動きを改善するセルフケアを紹介していきます。
ここでいう「関節修正」は私が個人的に使っている表現で、関節を理想の位置で動かしていくことを指します。日常生活では関節の使い方に偏りが生まれます。たとえば肩は仕事や家事、運転など体の前で行う動作が多いため、作業時間が長くなるほど胸筋や上腕二頭筋、三角筋の前側などが固くなります。その結果、肩関節が前に傾きやすくなります。こうなると肩の可動範囲は制限され、腕や肩が自由に動かしにくくなる原因にもなります。関節修正はエクササイズを行う中で関節を理想の位置で動かし、固くなった筋肉やあまり使われていない筋肉を動かすことで関節本来の動きにつなげていくというコンセプトです。
この関節修正のメリットは、関節を整えて動かすことで筋トレとストレッチ両方の要素を同時に取り入れられることです。筋トレというと胸や脚といった筋肉を考えがちですが、肩周りや股関節周りには普段はあまり意識しないものの、重要な筋肉がたくさんあります。その筋肉を動かすことで血行が良くなり、固くなった筋肉の伸縮性を取り戻しやすくなります。また、筋肉が動きやすくなることで肩周りや腰周りがスッキリとし、見栄えも良くなります。
関節周りのセルフケアで大切なのは、無理をしないことです。固くなった関節周りの筋肉を動かしていくため、無理に可動範囲を広げようとすると炎症の原因になってしまいます。できる範囲で、痛みのないようゆっくり行いましょう。
今月のトレーニング
STEP 1
肩の回旋 15〜20回を1〜2セット
肩関節のエクササイズです。まず、肩甲骨を軽く寄せ、両肘を肩の高さまで上げます。肘は90度に曲げ、拳を軽く握ります。この状態から拳が天井を向くように前腕を起こし、元の位置に戻します。この際、肘の位置が上下しないように注意しましょう。肩関節の硬い方は動かせる範囲で大丈夫です。
STEP 2
上体落とし 10〜15回を1〜2セット
腕のストレッチと肩甲骨周りの動きを同時に行うエクササイズです。まず、両腕を伸ばして両手をテーブルなどに置きます。手を置く場所はどこでも構いませんが、動かないものが理想です。両腕は肩幅よりも広めに開きましょう。この状態から腰を引き、上体を落とします。この際、頭が腕よりも下がるようにしましょう。下げられるところまで下げたら2秒から3秒静止して元に戻ります。写真では膝をついて行っていますが、台の高さによっては立ったままでも行えます。
STEP 3
コサック・スクワット 10〜15回を2〜4セット
股関節周りのエクササイズです。脚を広めに開き、つま先をやや外側に向けます。足裏は床にしっかりつけたまま行いましょう。ここから右の股関節を開くようにしながら右膝を曲げていきます。この際、左膝はできるだけ伸ばし、足裏も床から浮かないように意識します。内ももや股関節周りの伸びを感じたら体を戻し、左も同じように行います。ゆっくりと呼吸を整えながら行い、無理に筋肉や関節を伸ばさないように注意しましょう。バランスに自信のない方はテーブルや手すりなどを活用してください。
※健康上の不安がある場合は、必ず医師に相談のうえ行うようにしてください。
写真クレジット:Kota Shimada
※同記事は、インディアナ州立大学でエクササイズ・サイエンス修士を取得し、フィットネスおよび栄養コーチングの指導を行う島田耕太さんが、資料や経験を元に執筆したものです。
Mastering Body Institute
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