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ソイソース蔵出し 衝撃記事7連発!

衝撃記事その2 2000年9月10日号 No.130
セクシャル・ハラスメント現状レポート

 

セクハラってそもそも何?

セクハラとは、相手が望まない性的言動を指しますが、一般的に対価(quid pro quo)型と環境(hostile work environment)型に分類されています。対価型は、言うことをきけば昇進させるとか、逆に言うことを聞かなければ左遷するなど、仕事上の上下関係などの地位を利用して相手が望まない性的言動をし、それに対する相手の出方によって仕事上の不利益を与えるものです。また、ある従業員が性的要求を受け入れたために他の従業員が昇進できなかったりすることも、この対価型に含まれます。環境型は、上司が部下に断られたのにもかかわらず執拗に言い寄り、その結果部下が悩んで勤労意欲を失うなど、労働環境の悪化をもたらすものです。セクハラは、アメリカでは性差別の一種ととらえられており、人種、宗教、性別、出身地を理由に差別することを禁じている公民権法(Civil Rights Act)第7編に違反する行為です。

セクハラを規制する法律は、すべての性的コミュニケーションを禁止するものではなく、同意がある成人同士なら性的な冗談を言ったり、口説いたり、性的なことを話題にするなどの行為は自由です。問題は、同じ行為でも相手が望まなければセクハラになるということです。

では、男性が恋愛のイニシアチブをとることが期待されている社会の中で、セクハラと言われないようにデートに誘うには、どうしたらいいのでしょうか。ホンダオブアメリカマニュファクチャリング社(Corporate Compliance & Ethics Office)のトレーシー・マクフィアソンさんは、「相手が『ノー』と言ったら、それを素直に受け入れ、復讐したリー線を超えたりしないようにすることです。相手によっては、 誘いに乗らない理由を明確に伝えないこともありますが、興味がないのならはっきり断るべきです」 と語っています。セクハラは男性から女性に対して行われるものとは限りません。女性の社会進出が進んだことなどから、男性に対して行われるセクハラの訴えも多くなり、 米国雇用標会均等委員会(EEOC)の統計では、1999年に同委員会や関係機関が受けたセクハラの告訴のうち、12%が男性からのものとなっています。シアトルのジェフリー・バーナム弁護士によれば、男性に対して行われるセクハラは同性愛者であることを理由に嫌がらせをするものと、女性上司から男性に対して行うものがあるとのこと。職場でなく、大学などの教育の場で主に教官から学生に対して行われるセクハラも問題となっています。学生に対して教官が持つカの強大さと外部監督の不在から、このようなキャンパスセクハラは職場でのセクハラよりも対策が遅れていると言われています。

ソイソースは社会問題にも鋭く迫っていた!

ソイソースの表紙に、意味深な男女の写真と共に大きく書かれた「セクシャル・ハラスメント」の文字。本文中ではセクハラの定義から、起こってしまった場合の対処法、そしてなんと、実際の体験談までを掲載。食や教育など、ほのぼのとした話題の多い印象のソイソースだが、改めてバックナンバーを発掘してみると、このような際どい社会問題に関する特集も組んでいることがわかる。現ソイソースも牙の研ぎ時か!?(A)

 

衝撃記事その3 恒例! ソイソースが独断と偏見で占う2001年各界大予想!