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Kamonegi

冬のあったか限定メニュー深川そばはまるでパスタのような新感覚

全米でもトレンド食になりつつある「そば」。シアトルでは唯一となる、天ぷらと手打ちそばの店「Kamonegi」がフリーモントにオープンしました。伝統とイノベーションが融合した日本の麺食文化を体験できると、シアトルの各メディアで早くも話題に!
取材・文:小林真依子

「そばは1年を通しておいしく食べられ ます。季節ごとに楽しめるメニューを心がけています」と、オーナー・シェフでありそば打ち職人の相馬睦子さんは話す。豊かな香りとつるっとした喉越しが自慢の二八そばは、その日の天候や気温も考慮して打つなど、職人技が光る。だしは数種類のかつお節を日本から取り寄せて作り、冷たいそば用、温かいそば用とで合わせ方を変えている。

年の瀬ほどそばが恋しくなる時季はない。「深川そば」($19)は、ガーリック・ブラック・オイルの芳醇な香りが食欲をそそる季節限定メニュー。ピリッと辛さの利いた七味と甘いネギが麺に絡んでクセになる。かつお節、宗田節、さば節の3種類からだしをとったスープは、具材のマニラ・クラムのエキスも相まって飲み干したくなる味わい深さ。

さつま芋の天ぷらは和と洋が出合うユニークな味わい

天ぷらとそばは、人気の組み合わせ。「さつま芋の天ぷら」($8)は、ほっくりとしたさつま芋の甘みが優しい一品だ。素材に下味が付き、サイドに添えられたそばハチミツとゴルゴンゾーラ・チーズと相性抜群。ほかにもローカルの野菜を中心に、セロリの根など思わぬ素材の天ぷらがそろう。

ジュワーッと肉汁 手ごねの絶品鴨つくねはとろーり温泉卵と一緒に

ジューシーでふわふわの鴨つくねにソースが絡む「鴨つくねの温泉卵のせ」($14)はぜひご賞味あれ。胸肉以外の鴨肉をミンチにした自家製つくねは、カリフォルニアの農家から一羽丸ごと仕入れるからこそできる、ぜいたくなひと皿だ。デミグラスのような、テリヤキのような独特のオリジナル・ソースに加え、自家製の七味をかけるのも良し。

自家製漬物の盛り合わせ$7大根白菜レンコンキュウリが色鮮やかで箸が進む一品お酒のあてにもぴったり

アルコール類も日本酒などが充実し、料理とのペアリングが楽しめる。屋台ではおなじみの酒燗器を備え、トラフグのひれ酒も飲める。「ここでしか味わえないものを提供したい」と語る相馬シェフのユニークなセンスが、伝統的な味覚の中にも随所に散りばめられている。日によってはシェフの気まぐれメニューも登場。席数に限りがあるため、事前の予約がおすすめだ。12月31日(日)に限り、休みを返上してランチ、 ディナー共に営業する。

年越しそば
12月20日(水)まで年越しそばの予約受付中。2人前$20(つゆ付き)で、受け取りは12月30日(土)・31日(日)に店頭にて。詳細、予約はウェブサイトまで。

朱色が鮮やかな外観とKamonegiロゴが目印

Kamonegi

  • 1054 N. 39th St., Seattle, WA 98103
  • 営業時間: 火~木4pm~10pm(金・土~11pm)
  • ハッピーアワー: 毎日4pm~6pm、金・土9pm~11pm
  • 定休: 日・月
  • ☎︎206-632-0185
  • ウェブサイト