子どもとティーンのこころ育て
アメリカで直面しやすい子どもとティーンの「心の問題」を心理カウンセラー(MA, MHP, LMHC)の長野弘子先生(About – Lifeful Counseling)が、最新の学術データや心理療法を紹介しながら解決へと導きます。
スマホ時代の課題「ドゥームスクローリング」
〜子どもへの影響と対策 〜
ニュースを見れば、相次ぐ自然災害や銃乱射事件、世界各地の戦争が連日報道されています。スマホとSNSの普及により、子どもたちは悲惨な情報に常時さらされるようになりました。こうしたネガティブな情報を延々とスクロールして見続けてしまう行為は「ドゥームスクローリング(doomscrolling)」と呼ばれ、近年メンタルヘルスや生活習慣に悪影響を及ぼす要因とされています。
多くの研究で、ドゥームスクローリングが「生活満足度の低下」や「不安・抑うつ症状の増加」と関連していることが示されています。成人約1,200人を対象にした研究では、精神的幸福度が有意に下がる結果が出ており、ハーバード大学の調査でも心身への悪影響が警告されています。また、2024年の研究「Lost in the Feed」では、学生がネガティブなコンテンツを無自覚に見続けた結果、課題提出や時間管理が困難になり、成績が落ちるなど学習面で深刻な影響が出ていることが報告されています。単なる生活習慣にとどまらず、学習意欲や成績にも悪影響を与えている点が注目されています。
さらに、アメリカの大規模調査では、1日4時間以上のスクリーン使用が、不安、抑うつ状態、行動上の問題、注意力の低下、睡眠不足と強く関連することが確認されました。特に子どもや思春期の若者は影響を受けやすいため、家庭での話し合いが重要です。ドゥームスクローリングが直接的に不登校を引き起こすという研究はまだ不足していますが、現場では、スマホ使用により朝起きられない、授業に集中できない、学校に行き渋るといった状況はよくあり、その影響は否定できません。臨床的にも、不安やストレスが背景となる不登校は学齢期全体の1%から2%見られ、さらにクリニックを訪れる子どもの5%から15%に上るとされています。不安傾向の強い子どもにとって、ドゥームスクローリングはリスク要因となり得ます。
多くの研究で、ドゥームスクローリングが「生活満足度の低下」や「不安・抑うつ症状の増加」と関連していることが示されています。成人約1,200人を対象にした研究では、精神的幸福度が有意に下がる結果が出ており、ハーバード大学の調査でも心身への悪影響が警告されています。また、2024年の研究「Lost in the Feed」では、学生がネガティブなコンテンツを無自覚に見続けた結果、課題提出や時間管理が困難になり、成績が落ちるなど学習面で深刻な影響が出ていることが報告されています。単なる生活習慣にとどまらず、学習意欲や成績にも悪影響を与えている点が注目されています。
さらに、アメリカの大規模調査では、1日4時間以上のスクリーン使用が、不安、抑うつ状態、行動上の問題、注意力の低下、睡眠不足と強く関連することが確認されました。特に子どもや思春期の若者は影響を受けやすいため、家庭での話し合いが重要です。ドゥームスクローリングが直接的に不登校を引き起こすという研究はまだ不足していますが、現場では、スマホ使用により朝起きられない、授業に集中できない、学校に行き渋るといった状況はよくあり、その影響は否定できません。臨床的にも、不安やストレスが背景となる不登校は学齢期全体の1%から2%見られ、さらにクリニックを訪れる子どもの5%から15%に上るとされています。不安傾向の強い子どもにとって、ドゥームスクローリングはリスク要因となり得ます。
親子でできるセルフチェックリスト(5項目)
1)寝る前にネガティブな情報を長時間見てしまい、なかなか眠れない。
2)翌朝起きるのがつらく、登校や授業参加への意欲が低下する。
3)課題を後回しにしてスマホを見てしまい、提出が遅れる。
4)日中にネガティブな情報を思い出し、不安や悲観的な思考が続く。
5)スクリーン時間を減らそうとしてもやめられない。
1)寝る前にネガティブな情報を長時間見てしまい、なかなか眠れない。
2)翌朝起きるのがつらく、登校や授業参加への意欲が低下する。
3)課題を後回しにしてスマホを見てしまい、提出が遅れる。
4)日中にネガティブな情報を思い出し、不安や悲観的な思考が続く。
5)スクリーン時間を減らそうとしてもやめられない。
家庭でできる具体的対策
子どもをドゥームスクローリングから守るためには、どうすれはいいのでしょうか。日常生活の中で無理なく取り入れる工夫が大切です。まずは「デジタル境界」を設け、使用時間や就寝前のスマホ禁止などシンプルなルールを決めること。親も一緒に守ることで子どもが納得しやすくなります。また、ニュースやSNSの内容を一緒に確認し、信頼できる情報かどうか話し合うことは情報リテラシーを育む良い機会です。「このニュースは誰が発信しているのか」「感情をあおる内容ではないか」と話し合うだけでも、子どもの情報リテラシーを高めるきっかけになります。生活リズムを安定させることも重要です。夜の画面使用を控えて十分な睡眠を確保することで、集中力や気分の安定につながります。さらに、運動や自然との触れ合い、趣味などオフライン活動を増やすと、スクリーン依存を防ぎやすくなります。また、子どもが不安を抱えていると感じた場合、家庭内だけで抱え込まないことも大切です。スクールカウンセラーや医療機関など専門家につなげ、子どもの心のSOSを早期にキャッチしてサポートすることが、長期的な予防につながります。
現代において世の中の出来事を知ることは必要ですが、ドゥームスクローリングに特別なメリットはありません。むしろ情報を選び取り、あえて減らす努力をすることが心身の健康につながります。家庭でできることはたくさんあります。スクリーンとの付き合い方を見直し、日々の対話と習慣づくりを通じて、子どもを支えていきましょう。
参考文献
■世界中で検索数が急増!カウンセラーが解説する「ドゥームスクローリング」の原因と対策
https://dime.jp/genre/1329290
■Harvard Health Publishing: Doomscrolling dangers
www.health.harvard.edu/mind-and-mood/doomscrolling-dangers
■Multiresearch Journal: Lost in the Feed: Exploring the Lived Experiences of Students on Doomscrolling
www.multiresearchjournal.com/admin/uploads/archives/archive-1716463381.pdf
■The association between screen time and adolescent mental health
https://arxiv.org/abs/2508.10062

















