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職場内外の人間関係〜科学者JJの就活日記 Vol.11

Vol.11 職場内外の人間関係

今回のテーマはズバリ、職場内外の人間関係です。僕が働く製薬会社のQC(クオリティー・コントロール)部署は各30人の4シフト制で、シフト1・2はそれぞれ日月火水の朝6時から夕方4時半と、午後1時半から深夜12時、シフト3・4は水木金土の同じ時間帯。同じフロアに、月~金曜日の一般的なスケジュールで働く同僚が約30人、また他部署の人も大勢いるので、顔見知りはたくさんできます。席は自由。マネジャーもオフィスを持たず、誰とでもコミュニケーションを取りやすい環境にあります。QC部署は、働く6、7割が20代~30代前半と若く、年齢が近いせいかみんな仲良し。毎日、仕事に行くのが楽しい職場です。

シアトルらしいなと思うのは、人種の多様性。出身も民族性もバラバラですが、皆それぞれに理解があり、お互いに敬意を持っているため、とても気持ち良く働けます。チーム・ビルディングの一貫として、個々が料理を持参するポット・ラックのイベントが月1くらいのペースで実施されるのですが、いろんな国の食文化に親しめて得した気分になります。

アメリカの会社だけに、個々のプライベートを尊重し、社外での飲み会や集まりはほとんどありません。20代ですでに家庭を持つ同僚も多く、仕事帰りにどこかへ連れ立って出かけるということはまれ。ですが、僕の所属するシフト1は平日の2日が休みとなるため、同じチームで遊びに行くこともあります。もちろん、参加は強制ではなく、行かなくても問題なし!

この会社に転職して丸1年が経ちますが、人間関係が良好なおかげで、仕事でストレスをためずに済んでいます。また、マネジメントの巧みさも語らずには終われません。2週間に1度のペースで行われるマネジャーとの30分の個人面談では、仕事で苦労していることやチームメートとの関係性だけでなく、プライベートでの出来事までを相談でき、真摯に耳を傾けてもらえます。調子が良い時は特別プロジェクトを任せてもらえたり、逆に調子が良くない時は早退や病欠を勧めてくれたりと、臨機応変な対応もありがたく感じます。

仕事は大事だけれど、誰かが大変な時はみんなで助け合う、という考えが全員に浸透していることも大きいと思います。総勢500人と人員豊富なため、休暇も取りやすく、いつでもカバーし合える余裕があります。どの職場もこうだと良いのですが。9月からはキャリアアップのため、大学院に進学します。その話もまたどこかで!

JJ■1999年生まれ。韓国出身。5〜19歳を日本で過ごし、19歳からシアトル郊外にて暮らす。ワシントン大学卒業後、製薬会社で化学者として働く。