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第38回 日本から呼び寄せた母の認知症が進み、 アメリカでの暮らしが困難に②

アメリカ在住者に向けて日本の介護・お役立ち情報をお届け!

第38回 日本から米国に呼び寄せた母の認知症が進み、米国での暮らしが困難に②

海外在住の家族が日本から高齢の親をアメリカに呼び寄せ一緒に暮らすことを、私たちは「呼び寄せ」と表現しています。今回も前回に続き、母親をアメリカに呼び寄せて介護していた方の事例を取り上げ、アメリカでの同居をやめ、日本の老人ホームへの入居を選んだ過程とその後の動きを紹介します。

一時帰国前の準備、老人ホームの選定

アメリカで40年以上暮らしているAさん。アメリカに呼び寄せた母親は認知症が進み、自宅でひとりで過ごす時間が増えてきました。「このままでは母の認知症がさらに進んでいく」「生まれ育った日本で暮らす方が母にとっては良いのでは」そう思ったAさんは、母親のために日本の老人ホームを探したいとサロンドハースに相談しました。

まずは一時帰国前に、母親やAさんの希望に合う老人ホーム(以下、「ホーム」)選びからスタートしました。今はインターネットで検索すれば、たくさんの情報が出てきます。ただ、ここで気をつけておきたいのは「永く住む家」として安心して母親が暮らせるのかという観点で探すことです。

ホームを選ぶ際には、少なくとも以下の9項目は確認が必要です。

運営会社の経営状況

運営会社の企業理念とトップの考え方

スタッフの離職率

スタッフの研修制度

サービス内容の詳細(重要事項説明書の確認)

利用料(一時金払い形式の場合の初期償却と償却期間)

利用料に含まれるもの、含まれないもの

提携医療機関と医師の往診体制

緊急時の対応と各協力体制

これらの項目を基準にホームをリストアップし、Aさんと共に母親に合う施設を検討した結果、最終的に3つのホームに絞りました。

事前準備の大切さ、限られた一時帰国での
ホーム見学と現地確認

その後、Aさんが一時帰国した際、事前に選んだ3つのホームを見学しました。ホームの雰囲気やスタッフの対応、入居者の様子に加え、周辺環境も「これから暮らす家」として大切な判断材料です。

一時帰国では時間が限られているため、Aさんとのコミュニケーションにはスピードが求められます。「このホームあまり好みではないので、ほかのホームも見学したい」といった要望にもLINEのグループチャットを活用して即座に対応しました。

最終的にAさんは母親の入居先の見学から入居契約までを一時帰国の間に完了しました。通常、ホームへの入居には、各種書類の準備や手続きに1カ月から1カ月半を要します。Aさんが短期間で母親の入居手続きを進められたのは事前準備をしていたためです。

現在、Aさんの母親はボランティアの人と趣味のテニスを楽しむ日々を送っています。「アメリカにいたときより、母は生き生きしています」とAさん。その人にとっての幸せな暮らしを専門家と一緒につくっていくことが、家族にとっての幸せにもつながると私は考えています。

時代は変わりました。家族だけで介護を抱える時代ではありません。自分だけで悩まず、専門家のチカラを借りてチームを組んで前に進んでいきましょう。私たちはあなたの応援団です。いつも全力で応援しています。

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[総合窓口:日本]一般社団法人Hearth(ハース)
hearth777@gmail.com / 81-90-1402-1738
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横畠 文美
一般社団法人Hearth(ハース)代表理事。国際介護アナリスト。ベネッセスタイルケアにて高齢者住宅の立ち上げや広告宣伝等に携わった後、41歳で退社し、夫婦で7カ月かけて世界各国の高齢者施設200カ所以上を訪問。これまでに取材した高齢者やその家族は2,000人を超える。「介護を通じて日本と世界を幸せに」をモットーに活動中。 サロンドハース @salon_de_hearth