五感を解き放つ極上のリゾート カンクン（メキシコ・キンタナロー州）Part.2

美しいビーチリゾートと豊かな文化遺産が共存するカンクン。快適なオールインクルーシブ滞在を拠点に、世界遺産やセノーテ、そして素朴な魅力あふれるイスラ・ムヘーレスまで、シアトルからひとっ飛びで出会える「非日常」をお届けします。

第２回
波音に目覚め、夕陽にとろける〜オールインクルーシブで
かなえる、とっておきのカンクン時間

朝の光が差し込むテラスから、波音とともに目覚めるドリームズ・プラヤ・ムヘーレス・ゴルフ＆スパ・リゾートで迎える静かな朝。カリブ海の青がそのまま部屋に入り込んできたような開放感に包まれる。今日はこのリゾートの魅力をじっくり味わう一日にしようと決めた。

南国らしい爽やかなインテリアの部屋。バルコニー越しには水平線がゆるやかにのびる

ロビーからプライベートビーチへ。砂を踏むたびに心と体が解き放たれていく。午前中は、リゾート内をのんびり散策。プールサイドのバーやハンモックが揺れる中庭、芝生に並ぶ白いベンチ、どこを切り取ってもフォトジェニック。スタッフの笑顔、すれ違うゲスト同士のあいさつ……全てがやわらかく、やさしい。 ドリームズ・プラヤ・ムヘーレス・ゴルフ＆スパ・リゾートのような大型リゾートでは、敷地内だけで旅のすべてが完結する。 オールインクルーシブホテルの醍醐味だ。 食べて、遊んで、癒されて、何もしない時間すら心を満たしてくれる。

プールはゆるやかに流れるプール、子どもも遊べる浅瀬ゾーン、ウォータースライダーで盛り上がれるアミューズメントエリアと3つのエリアに分かれている。大人も子どもも、のんびり派もアクティブ派も、それぞれのスタイルで楽しめるつくりがうれしい。プールサイドにはカラフルなカクテルが並ぶバーも。

レストランはなんと22軒。お寿司にステーキ、地中海料理から本場のメキシコ料理まで、ジャンルの幅広さに圧倒される。24時間対応のルームサービスもあり、深夜まで友達と語り明かしたあとに「お腹すいたね」と気軽に注文できるのも魅力のひとつ。焼きたてパンとトロピカルフルーツで始まる朝は、日常の喧騒を忘れさせてくれるプレミアムなひととき。

陽気なシェフが腕をふるうメキシカン・ビュッフェ。本場の味を堪能できる

スパは約16,000平方フィートの広さ。マヤ文明をモチーフにしたトリートメントルームでは、マッサージやボディラップ、ネイルケアなど豊富なスパメニューを提供。静かなその空間に一歩足を踏み入れるとラグジュアリーな別世界への没入感が一気に高まる。海辺のマッサージエリアやプールサイドで受けるストーンマッサージは、時間がゆっくりとほどけていくような極上体験だった。

極上のリラクゼーションを味わえるスパのトリートメントルーム

カンクンは、高級リゾートエリアとローカル色の強いダウンタウンという2つの異なる顔を持ちながら、その距離が比較的近いのが魅力だ。ここで、旅上手のちょっとした工夫を一つ。リゾートホテルとダウンタウンの宿泊先を、日程や過ごし方に応じて使い分けるのがおすすめ。観光メインの日にオールインクルーシブの特典を持て余すのはもったいないし、街歩きやショッピングを楽しみたいときは、アクセスのよいホテルゾーンのほうが断然便利。シーンに合わせたホテル選びで、旅の満足度はぐんと高まる。

一方、宿泊費を抑えつつオールインクルーシブの特典を味わいたい人におすすめなのが「デイパス」という選択肢。宿泊なしでも、リゾートホテルのプールやビーチ、ビュッフェを日帰りで満喫できる。ドリームズ・プラヤ・ムヘーレス・ゴルフ＆スパ・リゾートでは、朝9時から夕方5時までの日帰りプラン（約118〜130ドル）を提供。ダウンタウンのホテルに滞在し、旅の締めくくりはラグジュアリーな空間でのんびり過ごす。そんな「いいとこ取り」の旅がかなうのがカンクンの自由度の高さだ。

街ホテル✖️リゾートのハイブリッド滞在

観光やショッピングをアクティブに楽しみたい。でも、白い浜辺でリゾート気分も味わいたい。そんなよくばりな願いを叶えるのが、クリスタル・アーバン・カンクン＆ビーチクラブ。ダウンタウンの中心地からほど近く、スーパーやバスターミナルもあり、アクセスのよさは抜群。客室はシンプルながら清潔感があり、ロビーは自然光がたっぷり差し込む心地よい空間。朝食ビュッフェの品ぞろえも充実しており、1日の始まりをおいしく彩る。街歩きやローカルな雰囲気を楽しみたい人にぴったりの「都市型リゾート」だ。

さらに、同ホテルの宿泊客は、姉妹ホテル、クリスタル・カンクンのビーチクラブやプール施設を利用できる特典付き！ シャトル送迎に加え、館内での飲食が15パーセントオフになるサービスもうれしい。短い滞在やスケジュールに余裕のない人でも、午前中は街を散策し、午後は海辺でくつろぐといったリゾート気分を味わう「プチ贅沢」がかなう。

なお、宿泊客でなくても、デイパスを購入すればリゾート施設の利用が可能。料金は時期やプランによって異なるが、目安は80ドルから100ドル程度。街ホテル派も宿泊費を抑えつつリゾート気分が味わえる裏ワザだ。

カンクン中心部にそびえる、利便性抜群の都市型ホテル

シアトルからの行き方
カンクン国際空港まで、アラスカ航空（夏季は経由便のみ）、デルタ航空、の直行便で約6時間。

カンクン探索、次回の更新は8月8日（金）！