Home 観光・エンタメ シニアがなんだ!カナダで再出発 バンクーバーで行きつけのレ...

バンクーバーで行きつけのレストラン その2

私はイェールタウンと呼ばれるダウンタウンそばのエリアに住んでいて、今のところ都会生活が気に入っている。たとえば、わが家から1ブロックで「スカイ・トレイン」 システムのひとつ「カナダライン」の駅があり、6分ごとに走る電車は空港まで直通で20分強で着く。途中のリッチモンドまでの電車なら3分ごとにあり、2駅南に行けばホー ムデポやホールフーズといった大きな店が並んでいて、買い物も便利。シニア割引で1区間C$1.80、「コンパスカード」をスキャンするだけなので移動も簡単だ。

Taqueriaのランチスペシャルタコス漬物は無料

昼食時には列ができるタコスのうまい店「Taqueria」はこの一角にある。レジではフレンドリーなオーナーがてきぱきと客を裁く。タコス4個でC$10のランチ・スペシャ ルは、肉・魚系と野菜系から2個ずつ選べ、コーン・トルティーヤを丸めて頬張ると、数年前に旅したメキシコの、街頭で食べたあの味が甦る。

かつては鉄道の終点だったイェールタウン。東に240キロ離れたイェールという町から移住してきた人たちが名付けた。数ブロック区間にわたる古い問屋ビルが86年 の万博以降、外枠を保存しつつ改築されていった。中央にある2筋の通りは毎夜にぎわうレストラン街に生まれ変わり、周囲は高層住宅、マリーナ、公園と建設が次々と行われ、再開発の模範例となった。

店内で生ビールを醸造しているYaletown Brewing Company

Yaletown Brewing Company」は手頃なバーフードが充実し、10種類のピザは日曜限定でC$10に値引かれる。ガンガン流れる音楽がシニアにはちとうるさいが、鴨のコンフィやエビがのるピザほか、シーザー・サラダや地ビールのおいしさにつられ、つい出かけてしまう。すぐ近くの 「Rodney’s Oyster House」もエネルギーがあふれ、常連客でにぎわう店。月~土曜午後3~6時のハッピー・アワー には、生牡蠣が1個C$1.50で食べられる。辛さの違う6 種類のソースとレモンを添え、ひとつひとつ味わいながらいただく。その他のハッピー・アワー・フードも魅力的。

ピンク色のチャーシュー入りRamenmanのしょうゆラーメン

イェールタウンに住んで良かったのは、ラーメンを食べたい衝動に駆られると、わが家の斜向かいにある 「Ramenman@Juno」に走って行けること。大阪出身「じゅん」さん経営のこの店は、ウエストエンドに本店があり、どちらもさりげないオシャレ感が心地良く、麺から全て自家製なのがありがたい。だし汁がしっかりしていて最後の一滴までおいしい。真空調理法で作られたピンク色のチャーシューやチキンは、「うわっ」と声が思わず出るほど柔らか。同店自慢のあさり入りラーメンも乙な味。

住宅街の一角にあるHomer St Café and Bar静かで落ち着ける奥まった小部屋は洒落た内装

Homer St. Café and Bar」もおすすめ。歴史的な建物 がレトロで落ち着いた感じのこの店はロースト・チキンが ウリだが、鮭や豚の頬肉、チキン&バジル・パスタなど、どれも丁寧に調理されていておいしい。階段奥の小部屋に入ると、都会的な大人の空間でゆっくり会話が楽しめる。

 

▶「バンクーバーで行きつけのレストラン1」はコチラ

[カナダで再出発]

滋賀県生まれの団塊世代。京都産業大学卒業後日本を脱出。ヨーロッパで半年間過ごした後シアトルに。在シアトル日本国総領事館に現地職員として39年間勤務。政治経済や広報文化などの分野で活躍。ワシントン大学で英語文学士号、シアトル大学でESL教師の資格を取得。2013年10月定年退職。趣味はピックルボールと社交ダンス。