8月も終盤に入り、NFLの開幕が間近に迫ってきました。今年2月にチーム史上初のスーパーボウル優勝を果たしたシーホークスは、試合もキャンプ見学もチケット即日完売の人気ぶり。気軽に見に行けていた頃が懐かしいという人もいるかもしれません。今季も優勝候補の筆頭に挙げられており、シーホークス・フィーバーはさらに過熱しそうな気配を見せています。もし2連覇を達成すれば、スーパーボウル史上9度目、2005年2月に2連覇を遂げたニューイングランド・ペイトリオッツ以来10年ぶりの快挙となります。
今季も主力メンバーは変わらず
史上最年少の平均年齢26.4歳で優勝したシーホークスは、昨季の主力選手の大半がチームに残っています。外部からの補強に動いた昨オフとは対照的に、今オフはチーム所属選手との契約延長を優先。今では全国的な人気者になったリチャード・シャーマンやアール・トーマス、マイケル・ベネットらの契約を延長し、他チームへの流出を防いでいます。契約延長に伴い、この3選手には約1000万ドルのボーナスが支払われたとか。
一方、ラッセル・ウィルソンは今季「たった!」66万ドルでプレーする予定です。スーパーボウルで敗れたデンバー・ブロンコスのペイトン・マニングの今季年俸は約23倍の1500万ドル。不公平なようですが、ドラフト指名を受けた新人選手は契約3年目が終了するまで契約延長交渉をしてはならないという規定があり、ウィルソンは現行契約でプレーするしかないのです。
しかし、シーホークスがチームで一番重要なポジションにお金をかけずにすむのは今季まで。来季はウィルソンも晴れて高給取りになるはずです。その予算を残すため、昨季までエースレシーバーだったゴールデン・テイトなど、再契約を断念した選手もいます。その代わりにドラフトではポール・リチャードソンとケビン・ノーウッドの俊足レシーバーを獲得。今季はこの2選手に加え、開幕から故障なく出場できそうなパーシー・ハービン、地元出身のジャーメイン・カースなど、スピードが自慢のレシーバー達に期待できそうです。
今季注目の対戦カード
今季はシーズン序盤と終盤に好カードが集中しています。前年度のスーパーボウル覇者であるシーホークスは他チームより一足早い9月4日の夜に開幕戦を迎え、グリーンベイ・パッカーズと対戦。9月21日にはホームでブロンコスとの再対戦が予定されています。49ersを含むNFC西地区ライバル3チームとの対戦は、6試合中5試合が11月末以降の開催。シーズン終盤に入ってから地区内順位ががらりと変わる恐れがあり、最後まで油断できないシーズンになりそうです。