昨年10月、デルタ航空はシアトル・タコマ国際空港に2つめのラウンジ「デルタ・スカイクラブ」をオープンした。新ラウンジはコンコースAとBの間に位置し、2階建ての造りで400名以上が着席可能。設計デザインは「水」をテーマに、曲線を生かした開放的で広々とした空間造りがなされ、搭乗までの時間をリラックスして過ごすことができる。天気が良い日には窓からマウント・レーニアの素晴らしい眺望も楽しめる。
室内装飾にはシアトルのローカルアーティストの作品が数多く用いられ、まるでミュージアムを訪れたかのようだ。
ラウンジ内では軽食、飲み物(一部有料)、電源コンセント、WIFI、新聞(日本語・英語・中国語)、コピー機、シャワールームが無料で利用可能。有料のスパ・サービスも併設されている。
ビュッフェスタイルの軽食は、ローカル食材を使用したメニューが特徴で、シアトルのチーズ専門店「ビーチャーズ(Beecher’ s)」のマカロニアンドチーズ、クラムチャウダー、アジアンヌードルサラダといった人気メニューを提供。バーカウンターには各種ビール、ワイン、リキュール、カクテルのほか、こちらもローカル産に力を入れており、ワシントン州産のワインやウォッカ、クラフトビールなど豊富な品揃え。バーカウンター横にはスターバックス・コーヒー社のコーヒー豆を使用したエスプレッソマシンが置かれているのも、実にシアトルらしい。
長時間のフライト前後にぜひ利用したいシャワールームは全6室。入口受付で予約後に利用する。備え付けのシャンプーやコンディショナーなどのコスメティックスは、ニューヨーク生まれの注目ブランド「マリン・アンド・ゴッツ(Malin+goetz)」。デンタルケア、ヘアドライヤー、タオルなどのアメニティグッズも充実している。
さらにリラックスしたい時には、スパ・サービスへ。「アサンダ・スパ・ラウンジ(Asanda Spa Lounge)」ではイスに座ったままの姿勢でマッサージ施術が受けられ、メディテーション(瞑想)用の音楽と映像とともに施術を行うユニークなコースを用意している。スパ製品も多数販売しており、気に入った商品はその場で購入も可能。マッサージ料金は20分50ドルから。
このラウンジは、デルタ航空のビジネスクラス搭乗券または有効なデルタ・スカイクラブメンバーシップ保持者が利用可能。それ以外であっても、ラウンジ1日利用券($59/人)の購入もできる(デルタ航空クレジットカード保持者は$29)。一部有料サービスにはマイレージ利用も可能。空港での待ち時間を有効活用したい人にとても便利なラウンジだ。
取材・文:長谷川麻由 写真:越宮照代