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KODAコンドミニアムが シアトル日本町に誕生

インターナショナル・ディストリクトに17階建ての高層マンションが誕生しました。早速、気になる内部を一部ご紹介します。

取材・文:室橋美佐 写真:ダリ・ディベロップメント

和の要素を取り入れたロビー

インターナショナル・ディストリクトにあるシアトル日本町で、2019年に着工した17階建てのKODAコンドミニアムが、今年6月に完成。その一角は、本誌発行人で元宇和島屋CEOでもあるトミオ・モリグチが経営する不動産会社、フジマツ・コーポレーションが台湾の大手ディベロッパーであるダリ・ディベロップメントへ売却した土地で、かつては宇和島屋シアトル1号店があった場所だ。ダリ・ディベロップメントにとっては米国初の住宅開発プロジェクトとなった。

S. Main St.側のエントランスには、日系アーティストとして活躍するエリン・シガキ氏、ジェラルド・ツタカワ氏のパブリック・アートが並ぶ。ロビーは「和」をテーマにデザインされ、リモートワークを行う住民向けのオフィス・スペースになっている。また、日本庭園が配されたテラスもあり、日本町の立地ならではの趣向があちらこちらに見られる。

ゲストルームはリビングからの眺めも最高

「ダウンタウンへのアクセスの良さ、リンク・ライト・レール駅の目の前という便利なロケーション、さまざまなショップやレストランがそろう近隣環境に、大きな魅力を感じてもらえます。特に若いカップルやリタイア後の夫婦が多く入居しています」と説明するのは、ダリ・ディベロップメントUSAでマーケティング・マネジャーを務めるビビアン・シエさん。日本町として栄えた地区の歴史を知り、購入を決める若い日系アメリカ人もいると言う。

1階の貸店舗スペースにはアジア系レストラン2軒が出店を予定。ビビアンさんは、「インターナショナル・ディストリクトの繁華街に新たなにぎわいの場が増える」と期待を寄せる。富士松ビレッジという複合ビルの建設予定地も目の前。これもまた、ダリ・ディベロップメントとフジマツ・コーポレーションが提携して開発するプロジェクトだ。モリグチは、「私が子どもの頃、この一帯には多くの日系店舗が軒を連ねていました。今回の再開発で、当時のような活気が戻ることを願っています」と話す。

日本庭園も暮らしに彩りを添える7階にはこのテラスのほかフィットネスジム屋内ドッグパークヨガスタジオなどを完備

KODAコンドミニアムはスタジオから3ベッドルームまで全200戸あり、その半分ほどは約40万ドル代で購入できる。興味のある方はまず、下記コンタクト先にてツアーの予約を。

KODA Condominiums

450 S. Main St., Seattle, WA 98104
☎206-317-8579、info@ownkoda.com
https://ownkoda.com