まるで別世界！ザ・ロッジ・アット・ セント・エドワード・パーク

話題のクラシック・ホテルでリュクスな週末旅を
〜ザ・ロッジ・アット・ セント・エドワード・パーク 〜

シアトルの北東に位置し、イーストサイドからもアクセスしやすいケンモア。今年5月、レイク・ワシントン湖畔に広がるセント・エドワード州立公園内に、神学校跡をリノベーションしたホテルが開業しました。建築的な見どころもたくさん。宿泊＋αの体験ができる最新スポットで特別な休暇を楽しみましょう。

1931年に神学校として建設され、廃校になってからは40年間使用されていなかった校舎が、ワシントン州内のホテルでも最大となる60億円規模の改修を経て美しいホテルに生まれ変わった。あのスペース・ニードルを手掛けたジョン・グラハム・ジュニア氏の父で著名建築家のジョン・グラハム氏が設計に携わったロマネスク様式風の西洋建築はそのままに、84の客室とレストラン、2つのバー、スパ、ウエディングやカンファレンスが可能なバンケットルームを擁する。近年のトレンド、「旅の目的は特別なホテル体験」というステイケーションの流れとも相まって、今シアトルで注目を集めている場所のひとつだ。

モダンなインテリアとアートに囲まれたスイートルーム

このホテルの魅力を存分に堪能するなら、オーナーのひとりであるケビン・ダニエルズ氏の名前が入るスイートルーム「ダニエルズ・スイート」に泊まりたい。ドアを開けると、古書が並ぶ本棚と、オードリー・ヘップバーンを描いたモダンなアートがお出迎え。元学生寮の客室は決して広くはないが、憧れの非日常体験をかなえてくれる。

ドラマチックなアーチ型の窓からは、視界いっぱいに公園の緑が広がる。日本人としては外せないバスタブは全84室のうち5室のみに備わるが、中でもラグジュアリーな気分になれる豪華なバスルームはこの部屋に泊まる特権だ。ハネムーンや結婚記念日などの特別な日に宿泊すれば、記憶に残る素敵な思い出が作れるはず。

ミュージアムに泊まるような気分で滞在

部屋でひと息ついたあとは、早速館内ツアーへ。至るところにアートが飾られ、まるで美術館のよう。エントランス横の回廊は地元アーティストの作品を展示するギャラリーになっている。

また、館内のあちこちに設けられているQRコードは、神学校時代の歴史を知るセルフガイドの目印。たとえば、地下にあるバーの店名「Tonsorium」はラテン語で理髪店を意味し、かつて生徒たちが散髪をする場所だったのだそう。アート・ギャラリーやレストラン、バーは泊まらずとも利用可能だ。

一方、3階のライブラリーは、宿泊客のためだけの空間。貴重な古書やボードゲームがあり、ついつい長居してしまう。

五感でワシントン州の食と自然を味わう

そしてディナーは、美食界のオスカー、ジェームズ・ビアード賞受賞経験を持つシェフ、ジェイソン・ウィルソンさんが手掛けるシダー＋エルムにて、ピアノの生演奏と共に。地元ノースウエストの自然の恵みをふんだんに取り入れた料理が評判で、このレストランを目的に訪れる人も多い。そのため、宿泊客でも予約は必須だ。シアトルらしい地産地消の創作料理を満喫しよう。

ホテルから1歩も出ない贅沢なひと時を過ごした翌日は、早起きして公園内の散策へ。前述のレストランは、朝食での利用ほか、ラテをテイクアウトすることもできる。早朝の澄んだ空気の中で飲むコーヒーは格別だ。ホテルから緩やかなトレイルを30分ほど歩くと、湖が見えてくる。

シアトルでは、遠くへ行かずともリフレッシュする方法はたくさん。忙しい日常から離れ、ホテルで過ごすプライベートな時間は何ものにも代え難い。ホリデー・シーズンを機にぜひ訪れてみてはいかがだろう。

The Lodge at St. Edward Park
14477 Juanita Dr. NE., Kenmore, WA 98028
問い合わせ：☎️425-470-6500
料金：$229～（スイートルーム$649～） ※時期により変動あり。別途リゾート料金$35／1泊
詳細：www.thelodgeatstedward.com