寄稿・写真： 川合由佳子
スペインの首都マドリッドは、都会でありながらヨーロッパの歴史と生活のぬくもりを感じさせる街。セントロと呼ばれる街の中心部には美術館、政府の建物、緑豊かな公園など見どころが多い。
パラシオレアル王宮
スペインは国王制。しかし現在この王宮は国の公式行事等に使われており、王様たちは住んでいない。内装のすばらしさはもちろん、窓から一望できる街の景色は豪華で一見に値する。
シベーレス宮殿（Palacio de Cibeles）の展望台から見下ろしたシべーレス広場（Plaza de Cibeles）マドリッド滞在中にちょうどサッカーUEFAチャンピョンシップの試合があり、大スター、クリスティアーノ・ロナウド率いるレアルマドリッドが優勝。試合の翌日、シべーレス広場が紙ふぶきで敷き詰められていた。優勝を祝ってファンが集まり、朝までお祭り騒ぎがあったようだ。
熊の像 プエルタ・デル・ソル
– Puerta del Sol (太陽の門という意味) –
マドリッド版ハチ公。待ち合わせ場所の定番になっている。この熊とイチゴノキの像はマドリッドの紋章になっているのでそこらじゅうでよく見かける。昔まだマドリッドに熊がたくさんいた頃、お酒を作る材料になるイチゴの実を食べ過ぎて酔っ払った熊をよく住民が見かけたとか。本当かな？
老舗チョコラテリア・サン・ヒネス
– Chocolateria San Ginesのチュロス –
マドリッドで食べたものの中で特に印象的だったのがこれ。日本のチュロスみたいに砂糖のコーティングはなく揚げたてのカリカリのチュロス（揚げ菓子）をドロッとしたチョコラーテ（ホットチョコレート）に浸して食べるのがスペイン風。甘すぎずチョコレートとの相性バッチリ。
トレド(Toledo)
マドリッドから高速電車で約30分。旧市街全体が古都トレドとして世界遺産に登録されている。トレドのCathedral（大聖堂）はスペイン・カトリックの総本山でスペインでは一番大きく、世界では3番目に大きい教会。スペイン人口75％がカトリック教徒だそうで、シアトルのスターバックス並に教会がどこにでもある！？
セゴビア大聖堂(- Cathedral of Segovia -)
セゴビアの街はこの大聖堂を中心にできているので、どこに行くにも立ち寄ることができる位置にある。周辺に大きな建築物が少ないこともあり、ゴシック様式の優雅な姿がひときわ美しく引き出され、屋根の形からスカートを広げた貴婦人にたとえられ「カテドラルの貴婦人」と呼ばれているそうだ。
セゴビアローマ水道橋- Aqueduct of Segovia -世界遺産
マドリッドから高速電車で約30分。セゴビア旧市街とローマ水道橋が世界遺産に登録されている。接着剤を使わずに2万個以上の石のみでできた、全長728ｍ、163ものアーチから成る水道橋は、とにかくすごい。現在も保存状態がよく、使用することも可能だとか。
セゴビアの名物料理豚の丸焼き
生後間もない子豚をまるごとオーブンで焼き上げるコチニーニョ・アサード(Cochinillo Asado)。皮はパリッと香ばしく、肉は柔らかくジューシー。ナイフを使わなくても簡単に切り分けられるため、レストランによってはお皿でお肉を切ってみせるなんてパフォーマンスをするところもあるらしい。
カフェ・デ・チニータスのフラメンコ
マドリッドのセントロでのハイライトはフラメンコ。このカフェは、ツアー客を受け付けていないので落ち着いて鑑賞できる。フラメンコというと踊りのイメージが強いが、最も重要なのはカンテと言われる歌だそう。
これにバイレ（踊り）とギターが加わり、三位一体となった舞台はとても見ごたえがある。ダンサーの年齢層は幅広く、歳も体型も関係なく、踊りはもちろんだが、目線であったり、歩き方であったり、とにかくかっこいい！
世界遺産にあふれ、見所がたくさん、しかも食べ物もとってもおいしいスペイン。日本人旅行者に人気があるのも納得です。まだまだ失業率の高さなど問題も多いスペイン経済状況ですが、観光客の人気の絶えることはないようです。太陽の国、スペイン。皆さんもぜひ足を運んでみてください！
筆者プロフィール：川合由佳子（かわいゆかこ）
アウトドア系World Traveler。世界を旅することがライフワーク。自然を愛しシアトルにいるときはいつも外に行くことを考えている。もっとたくさんの人に シアトルを知ってもらいたいと、ブログ・プロジェクト・シアトル Reason to Go Outside をスタートしたhttp://ameblo.jp/projectseattle
