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住宅ローンについて聞く~シアトル不動産情報2021年版

住宅ローン

低金利はマイホーム購入にどう影響する?

今は、歴史的な低金利と言われ、住宅ローンの金利も低くなっています。と言っても、日本ほどの低さではありませんが、2〜3%のレートで15〜30年の固定金利の返済プランを組むことができます。これ以上は下がる可能性が低いと見る人は多く、また、このレートがいつまでも長く続くとも思えません。

レート

借入額(30年ローンの場合)

3%

$474,378.76

3.5%

$445,389.97

4%

$418,922.48

5%

$372,563.23

では、この低い金利をどう利用できるのでしょうか。まず、家の購入を考えている人は多めの額を借り、少し高めの住宅購入がしやすくなります。たとえば、毎月の支払い額を2,000ドル(利子と元金のみ)とします。下記のレートと借入額の差を比べてみてください。

毎月支払う額が同じ2,000ドルでも、レートが変わると借りられる額がこんなにも違うということがわかると思います。実際の毎月の支払い額には、さらに固定資産税や火災保険料ほか、場合によってはHOA(管理費)などが加わります。金利が低い時は、高くても理想の家を買うチャンスです。

リファイナンスは家計の見直しにどう活用できる?

住宅ローンを新たに借り換える「リファイナンス」のメリットについて解説します。借金をする場合、金利が低いほうが払う利子の額を低く抑えられるわけですから、金利が低くなるならリファイナンスを行ったほうが得だとわかります。でも、気を付けなければならないのは、現在の住宅ローンはあと何年残っているか、組み直した場合はあと何年その住宅ローンを持ち続けるかなど、細かい計算を行う必要があることです。状況によっては、得をしない場合もありますので、専門家に相談することが先決です。

金利の低い今、リファイナンスをしたほうが良いというケースを説明しましょう。たとえば、クレジットカード返済額を減らしたい、子どもの学費やビジネス、リモデルに資金を用意したいといった場合が考えられます。住宅ローンのレートはクレジットカードや教育ローンより低いので、「キャッシュ・アウト」と言われる現金を引き出す方法で、現在ある住宅ローンの額に、払ってしまいたいクレジットカードなどの返済額を上乗せし、借り入れます。そうすると、キャッシュ・アウトを行っても借金の総額は変わらないかもしれませんが、金利が低くなる分、毎月の支払い額が減り、家計のやりくりが楽になるというわけです。

リファイナンスをして余分のお金を借り入れる場合、そのお金を何に使うかは誰も調べません。余分な収入として税金も払いません。家の価値がどんどん上がっていく時は、こうしてお金を運用し、より良い生活を作り出していくこともできます。借金、借金と思わず、楽しく暮らしていけたら良いと思います。

リファイナンスと、クレジット・スコアは関係している?

リファイナンスをしても、クレジット・スコアが悪くなることはありません。クレジット・スコアは、クレジットカードの利用限度額を目いっぱい使っていると、毎月遅れずに払っていても悪くなってしまいます。しかし、全く使わないよりも多少は使ったほうがスコアを上げることができます。目安としては、月々の利用限度額に対し1/3程度までを使用し、毎月払っていくのが良いでしょう。キャッシングが必要な場合は、クレジットカードを利用するより、金利の低い住宅ローンで借り入れを行うことをおすすめします。

ちなみに、住宅ローンの金利はクレジット・スコアで変わり、740以上あるといちばん低いレートがもらえます。より良い条件で住宅ローンを利用するためにも、専門家に相談し、前もっていろいろと工夫をしていきましょう。当社でもさまざまなアドバイスを行っています。

老後の住宅ローン支払いに不安。シニア世代向けの返済プランを教えて!

62歳以上の方は、自宅を担保とする「リバース・モーゲージ」という借入方法を選ぶことができます。これは、元金と利子の返済を毎月しなくても良く、将来的に不動産を売却する際に利子の返済を行うことも可能。月々の返済を行わなくても住み続けられるというのは大きな利点です。子どもが巣立ったタイミングなど、広い家からコンパクトな家に住み替える「ダウンサイズ」の不動産購入にも、このリバース・モーゲージを利用できます。

また、前述したリファイナンスのキャッシュ・アウトで現金を手にできる利点を生かし、生前贈与として返済中の不動産を担保に借り入れを行い、遺産分けを先駆けて行うケースも考えられます。この場合、住宅ローン返済済みの純資産があれば、それに相当する金額を低金利で借り入れることも可能です。

住宅ローン業界もいろいろな新型コロナウイルス感染対策を用意し、対応しています。当社もニーズに応じて無料で相談に乗っていますので、遠慮なくご連絡ください。

クレジット・スコアとは?
クレジット・スコアとは、その人の家賃、ローン返済、公共料金の振り込み、クレジットカードの使用状況や返済状況、使用期間の長さなどから支払い能力があるかどうかを示す数値のこと。借り入れた額の返済が継続して遅れると評価が下がっていき、毎月継続して支払うことができていると、その数値が上がっていく。アパートに入居する際の信用調査ほか、ローンを組む時などに支払い能力があるか金融機関が確認をする場合も。クレジット・スコアが悪いと断られることがあるので、740~850の良い数値をキープできるように日頃から気を付けて返済計画を立てることがポイント。

ミラーみつこさん
シニア・モーゲージ・スペシャリストとして28年の経験。初回相談には無料で応じている。ディレクターズ・モーゲージではプリ・アプルーバル・レターにアーネスト・マネーとして5,000ドルの保証も盛り込み、希望者が複数いる物件を購入する際のアドバンテージになるようサポートする。

■Directors Mortgage (Mitsuko Miller)
☎206-679-3371
mitsuko.miller@directorsmortgage.net
www.directorsmortgage.net


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