Home 学校・教養 こんなとき英語でなんて言う? 遠慮しないで

遠慮しないで

第29遠慮しないで

Question:

遠慮するというのは、とても日本的かと思いますが、「遠慮しないで~してください」あるいは「遠慮なくどうぞ~していいんですよ」という気持ちを表わす場合、英語ではどのような言い方がありますか。

Answer:

「hesitate」や「be shy」を使って言い表わすことが多いですね。「hesitate」は動詞で、「ためらう」、「ちゅうちょする」という意味で覚えている人も多いでしょう。また「shy」は、日本語でも「シャイな」と言うように、「内気な」あるいは「引っ込み思案な」という意味で知られていますね。どちらも使い方によって「遠慮する」という意味もあります。

たとえば、「困ったことがあったら遠慮しないで言ってください」と伝えたい場合、「Don’t hesitate to let me know when you have a problem.」と、否定命令文の形で使います。そして、「遠慮しないでまた遊びに来てくださいね」と言いたいときは、「Don’t hesitate to come and see me again.」や「Don’t be shy! Please come again.」となります。

これに応える形で、日本語ではよく「ではお言葉に甘えて〜」と言いますが、これは英語では、「I’ll take your word〜」という言い方をします。たとえば、「I’ll take your word and let you know when a problem occurs(if I have a problem).」(お言葉に甘えて、問題が起きたらお知らせいたします)と使えます。

エミ・ ランドグレン
旧満州生まれ。西南学院大学(福岡市)、ハワードペイン大学(テキサス州)を卒業。メリーランド大学(メリーランド州)極東支部で7年間、日本語教師を務めた後、米国連邦政府(国防省、財務省、法務省)に約30年間勤務する。日本、フィリピン、グアンタナモ・ベイ(キュー バ)を経てシアトルで22年間暮らす。現在、東京都稲城市在住。趣味は生け花。